カブで遊ぶようになって、最近出番の多くなったコールマンのガソリンストーブです。
ちょっと調子が悪かったので、自分で修理してみました。
ついでに、念願の赤ガス対応に改造しました。
これで、Bikeからいつでも燃料を取ってコーヒーを淹れられます。
ふと気づいたら、火力が弱くなってました。
コールマン508A、いわずとしれたガソリンストーブの定番モデルです。
20年近く前に、とあるオフ会キャンプに誘われて購入しました。

裏のスタンプをみると、2000年のミレニアムモデルのようです。
ずいぶんと昔に入手した割にはあまり使ってなくて、気持ち的にはほぼ新品でした。
ただ、最近カブのお供で連れて行くのですが、どうも火力が弱い感じです。
たとえば、マグカップ一杯分のお湯を沸かすのに、やたらと時間がかかります。
あげく、ちょっと風が吹くと火が消えそうになるし…。
まったく、火力だけは誰にも負けない508Aが、なんということでしょう。

あらためて、自宅で点火してよく観察してみると、まず燃焼音が小さいです。
本来なら、うるさいまでのシュゴーという燃焼音がほとんどしません。
それに時折、赤火がでてしまうありさま、ジェネレータには煤がついています。
気持ち的には新品だったのに、やはりどこか調子が悪いようですね。
ネットで調べると、このような場合はジェネレータに問題があるらしいです。
ということで、さっそく修理してみることにしました。
ジェネレータをきれいにします。
このジェネレータという部品は、消耗品のようですね。
基本的には、定期的な交換が必要のようです。
しかし、これがなかなかよいお値段です。
下手したら、新しくストーブ買った方がよいかもと思えるぐらいです。
なので、まずはダメもとでジェネレータをきれいにしてみることにしました。
とりあえず、モンキーとプラスドライバーでストーブを分解します。
分解方法は、コールマン公式のYouTubeチャンネルをみるのが一番確実です。
シンプルな構造ですから、誰でも簡単に分解できると思います。
さて、これが取り外したジェネレータです。
外から見るとただの管のようですが、なかなかに精密な部品です。

ジェネレータの中に、線虫のような針金が入っています。
クリーニングロッドという部品です。

このクリーニングロッドは、片側が火力調整バルブに連結されています。
そして、火力調整バルブを開閉するたびに、このロッドがジェネレータ内をグニグニして、汚れを取る構造になっています。
ただ、このクリーニングロッド自体が汚れてしまうと素も効もありません。
なので、キャブクリーナーなどをつかってロッドの汚れを落としていきます。
その後、このロッドを使ってジェネレータ内の汚れも落としていきます。
汚れを落とすといっても、早い話、煙管の掃除と同じです。
このロッドをジェネレーターに突っ込んでグニグニするだけです。
今回は、燃料を噴出するニップル側からも突っ込んでグニグニしました。
最初は引っかかりがあったモノの、何回かグニグニしているとスムーズになってきました。
さっそく再組立てして、運命の点火です。

今度は、完璧な燃焼です。
というか、点火一発で青い炎になったのには驚きました。
劇的な改善で感動です。
もちろん、燃焼音も以前のたくましいモノに戻りました。
燃焼も、断熱版がガッツリ赤化するぐらいに強力です。
ここまで改善すると、修理をした甲斐があってとてもうれしい気持ちになりますね。
赤ガス化に挑戦です。
今回の修理で、このストーブのキモはジェネレータにあることを知りました。
あらためてネットをみてみると、使用燃料の違いもジェネレータの違いにあるようです。
そして、ジェネレータの交換で、我が508Aも赤ガス化になるようなのです。
元々、こんな重厚なストーブを買ったのは、一にも二にも燃料がガソリンだったからです。
燃料がガソリンなら、Bikeからいつでも燃料を補充することができますからね。
若い頃に読んだコミックに、北海道ツーリング中のBike乗りが、Bikeからコールマンにガソリンを移してコーヒー淹れるシーンがありました。
それからずっと、そのシチュエーションに憧れ続けていたのでした。
しかし、実際に入手した508Aは白ガス、つまりホワイトガソリン専用モデルでした。
つまり、Bikeからガソリンを移して使うことはできないのですね。
憧れたシチュエーションが実現できなくて、ちょっぴり失意していたのでした。
ところが、そんな508Aにマッチする、赤ガス対応のジェネレータが存在する。
そんな情報を、ネットで見つけてしまったのです。
その夢実現のジェネレータ品番は、533-700です。
検索すると、Amazonで2,831円です。
なぜか、ノーマルのジェネレータより安かったりします。
在庫が1個だったので、即行ポチりました。
そしてその翌日には、自宅のポストに到着です。

さっそく袋を開けてみますが、これまでのジェネレータと違いがわかりません。
ニップル部分も一体型で、ぶっちゃけ同じです。
でもまぁ、何かが違うのでしょうね。
いや、きっと何かが違うはずだと、そう信じて交換します。
交換したら、さっそくカブから赤ガス給油です。
給油しやすいように、キャブのドレンホースは1mのモノに交換しました。
長めのドレンホースは、普段はクルクルと巻いてレッグシールドの裏に格納です。

そして、運命の点火パート2。
さすがは赤ガス対応ジェネレータ(?)、バッチリ燃焼してくれます。

まぁ、白ガスと比べると若干赤みが多いような気もしますが、問題なしですね。
これにて、念願かなってストーブの赤ガス対応に成功したのでした。
なお、これまでのジェネレータは予備で取っておくことにしました。
てかまぁたぶん、このジェネレータでも問題なかったんだろうなぁ。(笑)
ガソリンストーブは、Bike乗りのロマンです
というか現実には、ストーブの燃料などは何でもいいんですけどね。
ぶっちゃけ、ガソリンよりもガスの方が、軽くてコンパクトだし火力の微調整も完璧です。
しかし、ガソリンストーブには、他のストーブにはないロマンがあります。
これさえ持っていれば、いつでもどこでもBikeの燃料で火力を得ることができる。
そこが、いかにも孤往独邁なBike乗りのガジェットという感じでたまらないのですね。
ということで、ようやく納得のキャラクターとなった我が508Aです。
これからはガンガンフィールドに持ち出して、使い倒していこうと思います。