パンはやっぱり、ホームベーカリー
基本、和食派なのですが、美味しいパンも大好きです。
そして、パンといったら、ホームベーカリーのパンが一番好きだったりします。
今回は、そんな私のホームベーカリー愛を語ってみたいと思います。
ヤマザキパンしか知りませんでした。
昭和生まれの昭和育ちです。
そんな私にとって長らく、パンといったらヤマザキパンでした。
近所にヤマザキパンのお店があって、パンはそこで買って食べるモノでした。
ヤマザキパン、ラインアップはとても充実していたと思います。
たとえば食パンひとつとっても、薄切りと厚切りの2つがあったと記憶しています。
そして、数あるヤマザキパンなかのツートップは、アンパンとクリームパンなのでした。
個人的には、クリームパンが本命で、アンパンは対抗でしたね。
あの甘ったるい黄色のクリーム、結構好きでした。
ただまぁ、ぶっちゃけ、お寿司や中華そばレベルに美味しいというワケでもなく。
「所詮、パンってのはこんなモンだよね」ぐらいの感じでした。
その後、学校の給食でもいろいろなパンを食べましたが、これといった感慨はなかったです。
「所詮、パンってのはこんなモンだよね」の状態は、成人になるまで続きました。
生まれて初めて食べたマトモなパン
実家住まいで独身生活を謳歌していた20代前半のころです。
同じく実家住まいの妹が、彼氏(現在の夫)からホームぺーカリーを買ってもらいました。
確か、誕生日のプレゼントだったと思います。
料理好きとはいえ、誕生日に彼氏からパン焼き機をもらうとは、なかなか変わった妹です。
もちろん、それで焼いたパンには、まったく期待はしていませんでした。
「所詮、パンってのはこんなモンだよね」が、すっかり刷り込まれていましたからね。
ところが、百聞は一食に如かずです。
ホームベーカリーで焼いたパンの美味しさに驚愕してしまいました。
純粋な原材料だけでできた焼きたてのパンって、めちゃくちゃ美味しんですね。
これだけ美味しいのなら、キリストがパンは自分の体と言い放つのも分かる気がします。
明治の開国で、サムライ共が西洋文明に打ちひしがれたのも致し方ないと思いました。
いずれにしても、ものすごいカルチャーショックでしたね。
そして、すっかりホームベーカリーにハマってしまったのでした。
20年選手のホームベーカリーです。
その後、結婚するにあたって、私もホームベーカリーを入手しました。
友人からのリクエストプレゼントで、これを指名させてもらったのです。
Nationalのロゴが時代ですね。
もちろん、そこは松下製、今でも全く問題なく動作します。
ホームベーカリーは、仕込みがちょっと面倒です。
まずは、強力粉を270gほど。
0表示機能があるデジタル秤以前は、100g単位で間違って失敗することもありました。
小麦粉の他にも、砂糖、塩、スキムミルク、バターを投入です。
このあたりは、付属の計量スプーンに記載があります。
取り急ぎ、この計量スプーンの通りに投入すれば、抜け漏れや分量違いは発生しません。
水は200mlです。山盛りにした材料の周りに入れていきます。
ベーカリーのふたを閉めたあとは、ドライイーストをセットします。
これ、いつも忘れそうになるんですよね。
あとはタイマーをセットして、明日の朝を待つばかりです。
正直、炊飯器と比べると手間暇かかりますが、美味しいパンのためならばですね。
焼きたてパンの香りが幸せを運びます。
パンを焼いた日は、パンの香りで目が覚めます。
この、パンが焼けた香りっていいですね。
なんか、とても幸せな気持ちになれます。
ベーカリーのふたを開けると、いい感じに焼き上がっています。
粗熱をとったら、スライスします。
あとは、そのまま食べるもよし、ハムと野菜とマヨでサンドイッチにするもよし。
個人的には、カリカリにトーストしてマーガリンが好きですね。
カリカリトーストにマーガリン、絶対に間違いのない組み合わせだと思います。
熱々のご飯なら、納豆や生卵といったところですね。
とまぁこんな感じで、週に一回のパン焼きを楽しんでいます。
美味しいパン屋さんも増えましたけど、私はこのホームベーカリーパンが一番好きですね。
それに、ホームベーカリーだとコストもかかりません。
たぶん、一斤80円ぐらいだと思います。
もちろん、手間暇はそれなりにかかりますけどね。
ホームベーカリーは、焼いた後の片付けも、ちょっと面倒です。
撹拌ヘラの軸にこびりついたパンカスなどを、爪楊枝でホジホジしなくてはいけません。
それゆえに、物置の肥やしになってしまうことも多いホームベーカリーです。
以前、この話題をSNSで共有したら、やはり面倒という意見が大半でした。
挙句、餅つき機の方が人気が高いというオチでした。
でも、私はホームベーカリーが好きですね。
美味しいパンと焼きたての香りで幸せになれる、素敵な家電だと思います。
家電多々あれど、幸せになれる家電って、なかなかないですよね。
これからも、ホームベーカリーのパンと、それが運んでくれる幸せを堪能したいと思います。