カブのマフラーを再塗装しました。
レストア時に塗装して、今年で3年目のカブのマフラー。
さすがに、ちょっとくたびれた感じになったので再塗装しました。
ところが、作業を始めてみると、これがかんたんに再塗装で済むお話ではなくて…。
今回は、そのあたりの顛末を書いてみたいと思います。
マフラーが外せません!
3年前にレストアしたときに、耐熱ブラック塗装したカブのマフラー。
錆びだらけだったノーマルのマフラーを、手持ちのスプレーで塗っただけなのですが。
これがなかなか渋い仕上がりで、私のカブのチャームポイントのひとつになっています。
そんなマフラーも、さすがにちょっとくたびれてきました。
ということで、マフラーを再塗装することにします。
サクッと外してサクッと塗って、2時間ちょっとで終わらせるつもりで取りかかりました。
ところが、いざ作業を始めてみるとガスケット部のネジが回せずマフラーが外せません。
熱と錆とでネジが固着しているのに加えて、ナットがなめなめの状態です。
たぶん、このままがんばったら致命的なことになること必至ですね。
このようなときは無理をせず、直ちに行きつけのBike屋さんに持っていくに限ります。
そしてさすがはプロ、六角タイプのソケットでなんとか外すことに成功しました。
ただまぁ外してはみたものの、ナットではなくてスタッド部分が外れている状態です。
話を聞いてみると、カブのこの部分はこうなってしまうパターンが多いようですね。
いずれにしても、この機会にきちんと直しておかなくてはいけないでしょう。
そしてこの時点で、予定していた2時間はとうにオーバーしていました。
マフラーには穴が開いていました。
まずは、スタッド修理の前にマフラーの再塗装ですね。
そして、塗装が乾く間にスタッドを修理するという段取りで進めることにします。
あらためて外したマフラーを眺めてみると、汚れと錆で象さんのお肌状態でした。
まずは、電動ドリルにブラシをつけて汚れをとっていきます
そうしたところ、マフラー下部が穴だらけで愕然としました。
サクッと外してサクッと塗っての予定が、なかなか予定通りに進みませんね。
でも、このぐらいの穴ならなんとかなりそうです。
いつものように、適当なネジを突っ込んで。
あとは溶接で溶かし込んで、サンダーで削れば出来上がりですね。
今回も、いい感じで穴が埋まりました。
穴が埋まったマフラーをカーポートに吊るして塗装します。
途中で雷雨に襲われましたが、なんとか再塗装することができました。
スタッドを新しく作って交換しました。
マフラーがひと段落着いたら、いよいよスタッドボルトを交換します。
まずは、近所の金物屋さんでM6のナットと長ネジを購入しました。
ネジには鉄とステンの二種類があります。
錆対策としてはステンネジが最強ですが、ステンは脆くて折れやすいという欠点があります。
またシリンダーヘッドとの電位差問題もありますので、ここはあえて鉄製をチョイスですね。
サンダーでネジを33mmほどに切断して、切断部分のネジ山をダイスで修復します
スタッドボルトができあがったら、ダブルナットでシリンダーヘッドに埋め込んでいきます。
ノーマルよりすこし長めですが、マフラーの取り付けには問題ないでしょう。
スタッドができたらマフラーを取り付けて、レッグシールドとベトキャリを元に戻します。
最後に、燃料フィルターを交換して、チェーンを調整してメンテナンス完了ですね。
黒光りするマフラーがいい感じです。
やはり、Bikeも人も足元からだと思いますね。
穴を塞いだので、排気音も静かになりました。
課題だったスタッドも新しくなって一安心、あとはマメにCRCですね。
これでまた気兼ねなく、カブの走りを楽しめることでしょう。
梅雨が明けたら、仙台にラーメン食べに行ってこようと思っています。