春休みの工作で調味料の棚を作ってみました。

ひさしぶりに、木工をしました。
作ったのは、息子がアパートで使う調味料の棚です。
すべて手持ちの材料で作ったので製作費は0円、我ながらなかなかよくできました。
それではその一部始終を書いてみたいと思います。

不要のディスプレイ台を眺めて、突然思いつきました。

すこし前まで、世の中は春休みでした。
我が家で春休みを謳歌しているのは大学生の息子だけですが、でもそのような人がひとりいるだけで、こちらも気分は春休みになりますね。
そして、長期の休みとなると、やはり工作をしたくなってきます。

そこで、今回は息子がアパートで使う調味料の棚を作ってみました。
材料は、私の仕事部屋にある使わなくなったディスプレイ用の台です。

というかこのディスプレイ台、元々は自宅を新築したときのサーバー箱でした。
見た目の良くないサーバーをリビングに置くために、ホムセンで買った木材で自作です。
サーバーがメンテナンスできるように、フロントパネルを脱着できるように作ったのでした。

その後、サーバーは2階に引っ越しとなり、サーバー箱は不要になります。
箱は元の板に戻して、しばらく物置きで在庫していました。
そして、5年前に在宅仕事を始めたときに、これでサブ机とディスプレイの台を作ったのでした。

ところが昨年、仕事机を新調したのでこれらも不要になります。
サブ机は息子が帰省したときのゲーム机で、ディスプレイ台も一個は使っているのですが、もう一個のディスプレイ台は本当に不要で、ここ一年は仕事机の下で肥やしになっていたのでした。

そこで、これを使って息子用の調味料棚を作ろうと思い立ちました。
最近、料理に目覚めた息子ですが、買い込んだ調味料でアパートのキッチンが大変なことになっています。であれば、この余ったディスプレイ台でいい感じに棚が作れそうと、余計なことを思いつてしまったのでした。

材料を切り出し、釘を使って組み立てました。

まずは、ディスプレイ台をバラして棚になる部品を切り出します。
30cm長の板を4枚、これをノコギリでまっすぐ切り出すのは正直骨が折れました。
でも、ここで電動丸ノコを準備するのも微妙ですし、今回もゼットソーでがんばりました。

我ながら、いい感じに切り出すことができて満足です。
やはり、素人の私でもまっすぐ切れるゼットソーはすごいですね。

今回は、90mm×300mmの板を5枚組み合わせて棚を作る予定です。
ところが、どうしても1枚分がないので、短い板を貼り合わせて作ることにします。

まずは、釘の頭をペンチで落とします。

そして、板の側面にドリルで穴をあけて頭を落とした釘を打ち込みます。

あとは、別の板をガイドにして木工ボンドとの合わせ技で接合ですね。

これで、棚を作るための部品が揃いました。
今回の工作で一番大変なのは、この部品の切り出しと短い板の接合です。
ということで、ここまでくれば、もう棚はできたも同然ですね。

よい感じの調味料棚を作ることができました。

部品となる板ができたら、あとは組み立てるだけですね。
まずは、切り出した板をいろいろとあわせてみて、一番しっくりとくる組み合わせを考えます。

組み合わせが決まったら、いよいよ組み立てですね。
当初は木ネジを使う予定でしたが、適当な木ネジが手元にありませんでした。
ただ、ここで木ネジをホムセンから買ってくるというのも芸がないです。

あらためてネジ箱を漁ったら、いい感じの小釘がたくさん出てきました。
ということで、今回は木ネジではなく釘を使うことにします。
ドライバーではなくハンマーを使って組み立てるのは、ひさしぶりのことでしたね。

組み立てが終わったら、紙やすりで仕上げていきます。

仕上げがひと段落したら、棚がカタカタしないように調整をします。
本来ならカンナを使って調整するところですが、あいにく手元にカンナがありません。
今回は、足の部分にシム調整の要領で木片を貼り付けることで調整しました。

最後に色を塗って完成です。
こちらも手持ちの塗料を取り出して、今回はブラウンにしてみることにしました。

ガレージの天井から麻紐で棚を吊って、気の向くままに刷毛てペタペタと塗っていきます。
あとは三日三晩、天日で乾燥して完成ですね。

目分量で作った割には、アパートのキッチンにもドンピシャ収まりました。
混乱していたキッチン周りもすっきりして、息子にも喜んでもらえました。

16年前のサーバー箱が、このような形で再々利用できたことに感無量ですね。
サーバー箱を作ったときは、息子はまだ2歳でした。
その息子が今は大学生で自炊をしているのですから、月日の流れは早いモノです。

いずれにしても、この木材もやっと終焉の地にたどり着いた感じですね。
あとは息子に自炊をがんばってもらって、調理棚としての天寿を全うしてもらいたいです。