桐生ツーリング2023 その2

今年も遠くの友人に会いに、桐生まで走ってきました。
一昨年、昨年と同様にカブで、2泊3日のロングランです。
今回は恒例のキャンプのあとに、R4奥州街道を北上する旅になりました。
そんなツーレポの第二回目は、宇都宮放浪記です。

桐生ツーリング2023 その1は、こちら

秋晴れの中、R50とR4で宇都宮に向かいます。

新潟と川崎の二人と別れ、ひたすらR50を東進します。
大きいBikeやクルマではすこし単調なR50も、カブだと超絶快走路ですね。
さわやかな秋晴れの下、最高級の気持ちよさで走り続けました。

さて、今回の桐生ツーリング後半戦のテーマは、宇都宮散策です。
宇都宮は行ったようで行ったことがなく、一度行ってみたかったトコロなのでした。

ここで、宇都宮についての想いをすこし語ります。
宇都宮は東北人である私にとって、年少のころから馴染みのある街でした。
かつての特急や新幹線は必ず宇都宮に停まりましたし、ここから先は関東圏という感じです。
高速も宇都宮から三車線で、まさに上京するときのマイルストーン的なトコロなのですね。

また、子どものときの家族旅行で日光に来た時に、宇都宮駅で生まれて初めてトミカのミニカー買ってもらったのがうれしくて、そのような思い出からも宇都宮は印象の良い街だったりするのです。

ところがその宇都宮、これまでは新幹線の車窓からみたことしかありません。
長らく一度は降り立ってみたいと思っていたので、この機会に実現することにしました。

桐生から宇都宮までは、小山経由でR4を北上します。
実は、R4コンプリートもやってみたいことのひとつなのですね。
今回は、小山から郡山までの未踏破エリアを走破する予定です。

ということで、桐生を出て1時間20分ほどでR4との分岐に到着しました。

このあたりのR4は新道と旧道がありますが、今回は宇都宮市街に入りたいので旧道を北上します。
R4に入ってみると、予想通りのローカルな片側一車線でした。

R4のような幹線道路は、交通量が多くあまり風光明媚ではなかったりします。
ぶっちゃけ、大型Bikeやクルマで走行するのは苦行でしかありませんね。
ツーリングでは避けるべきトコロ筆頭ですが、しかしこれがカブだと、とても楽しいのです。

まずはペースがドンピシャで、右折のクルマにブロックされてもカブなら容易にすり抜けできます。そして、食べ物屋さんのそばを通ると匂いがしてきて、完全に街歩きの感覚ですね。ということで、快適な秋空の下、お散歩気分でぽっくらぽっくらとR4を北上していきました。

宇都宮は、穏やかで住みやすそうな街でした。

小山市を抜けると、次は下野市になります。
北上を続けると、右手に自治医大がみえてきました。
この学校にも、ちょっとした想い出があります。

それは、小3の夏休みに生まれて初めて上京した時のことですね。
急行八甲田の車窓から、「あれが新設の医大だよ。」と、父が教えてくれたのでした。
医者になるつもりはないながらも、あの白亜な校舎がとても印象的だったのですね。
そして、新幹線でここを通るたびに、あの時のことを思い出すのです。

そのような思い出のある自治医大を、R4越しにカブで眺める日がくるとは感無量です。
あのときの父の横顔を思い出しながら、写真を撮りました。

そして、R50との分岐から小一時間ほどで、宇都宮市に到着しました。
ぶっちゃけ、思っていたよりもカントリーな印象です。

宇都宮についたら、まずは東武宇都宮駅でしょう。
実際に行ってみると、思いのほか大きな駅でビックリです。
ここの北側エリアが、この街のディープゾーンのようですね。
たのしそうな街の灯りが、路地から漏れ届いていました。

東武宇都宮駅の先を右折して、駅前通りにでます。
この感じからすると、郡山以上仙台以下といった感じでしょうか。
この規模の街にしては、マンションがすくないようにも思いました。

JR宇都宮駅に到着です。
宇都宮駅を、はじめて外側からみることができました。

その後も、カブで市内を散策して宇都宮大学に向かいます。
知り合いに宇大の出身者が何人かいて、一度来てみたかったのでした。

大学はちょうど学祭のようで、秋の日差しの中、キャンパスの並木がきれいでした。

今回、カブで宇都宮市内を散策して、やはりここは関東の街なのだと思いました。
東北と比べると気候が穏やかで、とても住みやすい感じがします。
また、餃子の街という割には、あまり観光地化されていない印象を受けました。
これについては、近くに日光という富士山レベルの観光地があるからかもしれないですね。

R4を北上して、郡山に泊まりました。

小一時間ほど宇都宮の散策を楽しんだところで、時計の針は13時半です。
ここからまた、北上を続けることにしました。

R4コンプリートのこだわりから、西原交差点まで戻って北上を開始します。
激混みのR4を抜けて、新R4との分岐のあたりから、ようやくクルマが流れ出します。
そして、さくら市からは快走路、ここで給油したところ、燃費が54.3km/Lでした。
カブに乗り始めてからの最高値で、R50での超快走が功を奏したように思います。

その後も、ぽっくらぽっくらと北上を続け、さくら市の次は矢板市です。
矢板も高速の標識でしか知らない街でしたが、はじめて足を踏み入れることができました。

そして、那須塩原に入れば福島との県境も間もなくです。
このあたり、高速は高原の中を突っ切る一本道ですが、R4では定期的に集落が現れます。
これはこれで、とても旅情を掻き立てられますね。

那須町を抜け、高速とつづら折りしながら県境を越えます。
東北入りは、15:34でした。

白河を越えると、お約束のように寒くなります。
まずは、福島に入ってすぐのミニストップで小休止ですね。
桐生で外したネッグウォーマーと手袋を装着し、グリップヒーターもオンにしました。
夕暮れが迫ってきたのでメガネも夜間用に替えて、いよいよ本日もラストランです。

ここまでくれば、予定していた郡山まで走ることができるでしょう。
スマホで郡山のドーミインに予約を入れて、再び北上を開始します。

それにしても、会津西街道と比べてR4は走りやすいですね。
なによりも山道ではないので、カーブやアップダウンがすくないのがうれしいです。
古の旅人も基本的には奥州街道を利用したというのが、骨身にしみてよくわかりますね。

鏡石という、これまた高速の標識でしか知らなかった街からは、ずっと二車線です。
激混みの須賀川を抜ければ郡山、この二つの街は、実質一体化してるようでした。
このようなことも、カブで走るととてもよくわかりますね。

R4とは郡山バイパスとの分岐で別れ、郡山市内を北上します。
カブで走ると、郡山は都会ですね。
感覚的には、宇都宮より大きいようにすら思えました。

そして、17時過ぎに無事、ホテルに到着です。
この日の走行距離は、237.9kmでした。

チェックインして部屋に入ると、ベッドの白いシーツがまぶしいです。
テント泊の後のベッドは、やはりうれしいですね。

ドーミインの快適な大浴場でサッパリしたら、いよいよお楽しみの晩御飯です。
知らない街で一人飯はひさしぶりで、とても楽しみですね。
よいお店が見つかることを期待しつつ、ワクワクしながら夜の郡山に繰り出しました。

桐生ツーリング2023日記 その3に続く。