ひさしぶりにタバコを吸ってみました。

タバコを吸ってみたいという息子につきあって、ひさしぶりに喫煙しました。
タバコを吸うのは20年ぶりでしたが、美味しくもまずかったです。
また、タバコの価格がすごく高いことにもびっくりしましたね。
今回は、そんな息子とのタバコ体験記を書いてみたいと思います。

いつもの定食屋で、息子と瓶ビールを楽しみました。

息子が夏休みで帰省していたときの話です。
その日は配偶者が恒例の食事会でだったので、二人で外食しました。
近所の定食屋さんに歩いて行って、食事の前にビールで晩酌をしました。

今年の夏にお酒に目覚めた我が息子、父子でアサヒスーパードライで乾杯です。
行きつけの定食屋さんで息子とサシでビールを飲むのは、ささやかな夢でした。
この定食屋さんでビールを飲むのははじめてでしたが、お通しもおいしくて大満足です。

そして、ビールの後はお楽しみの定食です。
私は定評のある鶏から定食、息子はこれまた人気のしょうが焼き定食をいただきました。

ここの鶏から定食は、おいしいのにプラス、ボリュームがすごいことでも有名です。
息子が小学生のときは、この鶏からを2つも食べるとギブアップ状態でした。
しかし大学生となった今は、しょうが焼きに私の鶏からを2個プラスして軽く完食です。
我が息子の成長ぶりに、あらためてしみじみとしてしまいました。

その帰り道、息子からタバコ吸ってみたいといわれました。
息子が父親にタバコの相談というのも、これも現代ならではのことかもしれません。
それではということで、帰り道のコンビニでタバコを買って体験会をすることにしました。

20年ぶりにタバコを買って吸ってみました。

ちなみに、私も以前は喫煙者で、18歳のときから18年ほど喫煙していました。
36歳のときに思うトコロあって、、というか、美味しくなくなっちゃって止めましたけど。
でも、タバコについては、そんなにアンチというワケではありません。

タバコは百害あって一利なしといわれますが、一利ぐらいはあると思っています。
ぶっちゃけ、タバコは美味しいですし、他のモノであの美味しさは代替えできないでしょう。

タバコが止められないのは単純に美味しいからで、人間、美味しいモノは止められないのです。
そして、泣いても笑っても人生は一度きりですからね。
であれば、タバコの美味しさぐらい知っておくのも悪くはないと思うのです。

ということで、ひさしぶりにタバコを購入しました。
銘柄はセブンスターのソフトパック、これはかつて愛煙していた銘柄で、タール:14mg ニコチン:1.2mgの硬派仕様です。いまは1mgの軽いタバコが主流ですが、漢なら最低このぐらいのは吸わないとと、ここは私の価値観の押し付けですね。

しかし、一箱600円には驚きました。
セブンスターは、最初に吸い始めた頃が180円で、やめたときは250円だった気がします。
噂には聞いていましたが、本当にタバコは高級品になったのですね。

しげしげと煙草の箱を眺めていたら、賞味期限が記載してありました。
賞味期限など、かつては記載されていたでしょうか?
もう完全に、タバコ浦島太郎状態ですね。

そして、さっそく近所の公園で試煙です。
タバコを見たことも触ったこともない息子に喫煙歴18年の父が箱の開け方、タバコの取り出し方、火のつけ方、最後まで吸い切るのはあまり格好良くないこと、そして一番大切な消火の方法をレクチャーしました。そうしたところ、たいしてムセもせずにスパスパ吸っています。想定外に、息子のタバコ耐性は高かったようですね。

そして、私も20年ぶりに喫煙してみます。
実は、このひと月前にもマイルドセブンを吸っているのですが、これが驚きのまずさでした。
もともと、マイルドセブンは好きではない銘柄ですが、あまりのまずさに愕然としたのです。
しかし、愛煙していたセブンスターならと、すこし期待しての喫煙なのでした。

タバコがおいしいことも、ひとつの幸せだと思います。

結論からいうと、20年ぶりのセブンスターは、おいしくてまずかったです。
さすがはセブンスターで、味と香りと血管収縮の感じは、とても素敵でした。
しかし、喫煙後に口内に残るヤニの感じが耐えられないですね。
せっかくの鶏から定食の余韻が、すべて台無しになってしまいました。

かつては脂っこいモノを食べた後の一服は格別でしたが、やはり私の体はタバコを拒否してるようです。それに対して息子は3本も吸っていて初体験にしてそのおいしさがわかるらしく、もしかすると息子は喫煙者になるのかもしれません。

私ももう一本吸ってみましたが、不覚にも気持ち悪くなってギブアップとなりました。
3本吸った息子も、間もなく気持ち悪くなったようで、体験会は終了です。
あまったセブンスターは、愛煙家だったお義父さんの仏壇にお供えとなりました。

そして翌朝、髪にドライヤーを当てたら、あまりのタバコ臭さに苦笑いです。
このあたりはセブンスターの面目躍如、なるほど今は軽いタバコが好まれるのも納得ですね。
息子もいまどきの若者らしく、このタバコ臭はとても気にしていました。

タバコの匂いといえば、思い出すのは聖子ちゃんの赤いスイートピーです。
いまでも、タバコの匂いのシャツに寄り添う女性はいるのでしょうか?
かつて、電車やタクシー、大学のサークル室など、世の中はタバコの匂いであふれていました。
タバコの匂いは昭和の香りと、ヤニ臭い髪を乾かしながら少し懐かしい気持ちになりましたね。

その後、仏壇にあるタバコを見ていても、吸いたいという気持ちにはならないですね。
やはり、私はもう喫煙するコトはないのでしょう。
息子は、あれから一日1〜2本のペースで楽しんでいるようです。
そして、タバコはそのままアパートに持っていったようですね。

息子ももう大人、タバコについても自己責任で。
おいしく感じるのであれば問題はないでしょう。
タバコがおいしいのも、ひとつの幸せだと思います。

そして、そんなタバコをたしなむもひとつの人生経験ですね。
息子には、火事など出さない程度で楽しんでほしいと思うばかりです。