900SSのブレーキホースとハンドル交換 その3
愛機900SSの、ブレーキホースとハンドルの交換をしています。
そうしたところ、グリップもかなりくたびれていることに気づきました。
ということで、この機会にグリップの交換です。
そして、古いグリップを眺めていたら、懐かしい思い出がいろいろと甦ってきたのでした。
900SSのブレーキホースとハンドル交換 その2はこちら。
スイッチの位置決めボスは削り取りました。
怒涛の900SSハンドル交換の翌日は、配偶者と仙台のIKEAにでかける予定でした。
どうせ仙台に行くのならということで、南海部品でグリップエンドを買うことにします。
よく考えたら旧のグリップエンドが使えないので、あらたに準備する必要があるのですね。
ただ、ネットではいまひとつよくわからないので、現物を見ながら買うことにしたのでした。
ということで、ハンドルの内径確認に、交換翌日も早朝からガレージ入りです。
そして、採寸しているウチに左側だけでも組み立てしたくなってきました。
まずは、スイッチボックスを手に取ってみると、なんと回り止めのボスがついています。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221009_110430-1024x768.jpg)
このボスを活かすとなると、スポルト1000のハンドルに穴を開けなくてはいけません。
しかし、キチンと位置決めをして穴を開けるのは、とても難しそうです。
なおかつ、それをするには、もう一回ハンドルを外さなくてはいけません。
あの地獄のトップブリッジ脱着は、もう絶対に勘弁です。
ということで、ここで3分ほど逡巡しました。
そして、あらためて確認すると、このスイッチはボスがなくてもガッチリ固定はできるようです。
たぶん、このボスは、回り止めよりも組み立て時の位置決めの要素が強いのでしょう。
であれば、ここは自己責任でカットするだけですね。
ニッパーで切断した後は、カッターナイフで形を整えていきます。
あまり不可逆的なカスタムはしたくありませんでしたが、ぎゅっと目をつぶってカットしました。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221009_113202-1024x768.jpg)
ボスがカットできたら、位置決めをして組み立てるだけですね。
ここまでくれば、あとはグリップエンドを取り付けて完成になります。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221009_120122-1024x768.jpg)
グリップがくたびれていました。
ところが、組み立てた左ハンドルをよくみてみると、グリップがとてもくたびれています。
そして、右のアクセル側は、もっともっとくたびれています。
一度嵌めた左グリップを外し左右並べてみると、アクセル側が異様にねじれていました。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221009_222417-1024x768.jpg)
まったく、どれだけの力でアクセルを捻っているのでしょうね。
アクセル側はもうほとんど丸坊主の状態ですし、この機会にグリップも交換しようと思います。
ということで、アクセル側のグリップもパーツクリーナーを吹き込んで取り外しました。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221010_104738-1024x768.jpg)
古いグリップを眺めていたら、想い出が甦ってきました。
アクセル側はクラッチ側とは違い、グリップがスロットルに吸着していて外すのに難儀しました。
外したグリップをあらためて眺めてみると、根元部分がすり減ってもうペナペナの状態です。
これは、ブレーキ指二本掛けの私の乗り方の影響でしょうね。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221010_194434-1024x768.jpg)
そして、グリップに残る親指の跡をみていたら、いろいろなことが回想されてきました。
納車の翌日、初走りをした南蔵王の峠道、そして渋滞に巻き込まれた秋保大橋。
広島や北海道にロングツーリングしたこと、独身時代、休みのたびにいってた三陸方面。
カロッツェリア仙台が全盛時代の、あの爆走ツーリング。
浜松や能登、首都高で開かれたネットの仲間たちとのミーティング、旅するノートの受け渡し。
会社をサボっての十和田湖ツーリング、エンジンのスタッドボルドが折れたにかほのツーリング。
早朝の青根でコケたこと、桐生からの帰り道でのアイシング。
そして、スイングアームを直しての坂梨峠までの走り。
なんか、すべてが懐かしいです。
このグリップを眺めているだけで、30年間の走りが思い出されてしみじみしますね。
このすり減ったグリップは、本棚に入れて永久保存することにしました。
ということで、900SSのブレーキホースとハンドル交換作業はまだまだ続きます。
このペースでは、もはやいつになったら終わるのかという感じでもありますが
なんとか、雪が降るまでには決着をつけたいと思っています。