ちょっとハードな春ツーリング

GW前の話になりますが、春ツーリングにいってきました。
今年は春が早かったので、快適なツーリングになるハズでした。
ところが、予想に反してすこしハードな走りになりました。
それでは、その顛末を書いてみたいと思います。

900SSでアイシングに襲われました。

GW前の話になりますが、春ツーリングに行ってきました。
まずは、GW前週の日曜日、その日の配偶者は友人とお笑いライブの予定です。
となれば、もう走るしかないですね。
春の海を見に行こうと、900SSで新潟は村上市の笹川流れを目指すことにしました。

ライブ会場に配偶者を送り届け、そそくさと帰宅しライディングウェアに着替えます。
900SSをガレージから引っ張り出して、まずはお約束の出発前メーター撮影ですね。
そして、最寄りのスタンドでガスを詰めて、一路飯豊町を目指します。

バッテリー電圧が低いようで、市内を抜けるまでは調子が今一つの900SSでしたが、市内を抜けてR348に入ったあたりから、ようやく調子が戻ってきました。

ところが、白鷹町に入ったところでエンジンストールです。
プラグが完全にカブってしまったようなので、道端にBikeを止めてプラグを交換しました。
新しいプラグで始動は一発です。
しかし、長井市を抜けたあたりでまたもやエンジンストールしてしまうのでした。

プラグを交換しても状況が改善せず、ここで頭が真っ白になりかけました。
しかし冷静になれば、これは典型的なアイシングですね。
ストールしても、数分も放置すれば何事もなかったように復活します。
そして、すこしスピードを出すとまたストールですから、アイシングで間違いありません。

実際、この日はペアスロープの革ジャン真冬仕様でもガクブルの寒さでした。
今年は異様な早さで桜が咲いたので勘違いしましたが、よく考えればまだGW前です。
いずれにしても、この状態で笹川流れは無理そうなので引き返すことにしました。

そうしたところ、900SSの調子が突然よくなります。
我が愛機ながら、その現金なところに思わず苦笑いですね。
せっかく調子が良くなったので、そのままR113を東進し隣県の実家まで走りました。

900SSでの里帰りはひさしぶりです。

それにしても、やはり900SSは速いですね。
カブでは1時間半はかかる実家までの行程も、900SSなら1時間弱で到着します。
この2台の布陣ですと、時間感覚がちょっと混乱気味になるのもまた一興ですね。

4日後、今度はカブででかけました。

900SSのアイシングで難儀した4日後、平日でしたが時間ができたので、また走りに出ました。
前回の笹川流れリベンジとも思いましたが、それにはすこし時間が足りません。
そこで、この日はカブで朝日町の古寺方面を走ることにしました。

市内を抜け、県道49→県道18で作谷沢から朝日町、そこから県道289で目的地に向かいます。
途中、冬季通行止めの案内がありましたが、そのままBikeを走らせました。

県道289は貸し切り状態で、とても気持ちがいいです。
途中の木川ダムは放流中で、雪解けの季節を感じさせますね。

木川ダムを過ぎて朝日川と別れ、西川町に向かう急坂を登っていきます。
このあたりから、路面に残雪がみられるようになりました。
場所によっては、ギリギリ、カブが通れるぐらいの雪渓です。

そして、峠付近は完全に路面が覆われていました。

ぶっちゃけ、これには参りました。
素直に引き返すことも考えましたが、しかしそれではおもしろくありません。
そこで、強行突破を試みることにしました。

想定外の雪渓突破でクタクタになりました。

まずはカブで雪渓に突っ込んでみますが、当然ながら後輪が空転して前に進みません。
これがスパイクタイヤなら、といった感じです。

そこで、今度はカブを人力で持ち上げて雪の薄い路肩に載せました。そして、昔乗っていたSAABというクルマに搭載されていた3速発進機能の真似をして、カブのギアを3速に入れて、その状態で後輪にゆるく駆動をかけながら押し歩きしてみます。これでなんとか、雪渓の中を進むことができるようにはなりました。

しかし、途中で雪渓にハマりカブが亀の子状態になって二進も三進もいかなくなり、かなり焦りながらも何とかかんとか雪渓をクリアです。そして、このような雪渓を2か所ほど乗り越えて、ようやく峠を越えることができました。

もう息が切れてゼイゼイ、腕はパンパン、下半身はガクガクです。
やはり、冬季通行止めを甘く見てはいけないと、いたく反省しました。

峠を越えたら除雪の跡があるので、まずは一安心です。
そして、古寺キャンプ場に滑り込みコーヒーブレイクしました。

コーヒーを飲んで、ようやく息も整ったところで再び走り出します。
帰りは県道27で大江町に抜けて、途中の柳川温泉に立ち寄ろうと思っていました。
しかし、この県道27も入り口が雪渓に覆われていて。その先は無情にも冬季通行止めのゲートで閉ざされていました。

突破する気になればできなくもない感じではありましたが、先ほどの雪渓で反省したばかりなので、ここは素直に大井沢経由で引き返しました。途中の月山と寒河江川のコントラストが、とても綺麗でしたね。

ということで、思いの外ハードな春ツーリングになりました。
まだまだ、東北は寒いですね。
桜の開花が早かったので調子が狂いましたが、でもこれが例年通りです。
本格的に走りが楽しめるのは、やはりGW明けぐらいになりそうですね。