900SSのブレーキホースとハンドル交換 その3

愛機900SSの、ブレーキホースとハンドルの交換をしています。
そうしたところ、グリップもかなりくたびれていることに気づきました。
ということで、この機会にグリップの交換です。
そして、古いグリップを眺めていたら、懐かしい思い出がいろいろと甦ってきたのでした。

900SSのブレーキホースとハンドル交換 その2はこちら

スイッチの位置決めボスは削り取りました。

怒涛の900SSハンドル交換の翌日は、配偶者と仙台のIKEAにでかける予定でした。
どうせ仙台に行くのならということで、南海部品でグリップエンドを買うことにします。
よく考えたら旧のグリップエンドが使えないので、あらたに準備する必要があるのですね。
ただ、ネットではいまひとつよくわからないので、現物を見ながら買うことにしたのでした。

ということで、ハンドルの内径確認に、交換翌日も早朝からガレージ入りです。
そして、採寸しているウチに左側だけでも組み立てしたくなってきました。
まずは、スイッチボックスを手に取ってみると、なんと回り止めのボスがついています。

このボスを活かすとなると、スポルト1000のハンドルに穴を開けなくてはいけません。
しかし、キチンと位置決めをして穴を開けるのは、とても難しそうです。
なおかつ、それをするには、もう一回ハンドルを外さなくてはいけません。
あの地獄のトップブリッジ脱着は、もう絶対に勘弁です。

ということで、ここで3分ほど逡巡しました。
そして、あらためて確認すると、このスイッチはボスがなくてもガッチリ固定はできるようです。
たぶん、このボスは、回り止めよりも組み立て時の位置決めの要素が強いのでしょう。

であれば、ここは自己責任でカットするだけですね。
ニッパーで切断した後は、カッターナイフで形を整えていきます。
あまり不可逆的なカスタムはしたくありませんでしたが、ぎゅっと目をつぶってカットしました。

ボスがカットできたら、位置決めをして組み立てるだけですね。
ここまでくれば、あとはグリップエンドを取り付けて完成になります。

グリップがくたびれていました。

ところが、組み立てた左ハンドルをよくみてみると、グリップがとてもくたびれています。
そして、右のアクセル側は、もっともっとくたびれています。
一度嵌めた左グリップを外し左右並べてみると、アクセル側が異様にねじれていました。

まったく、どれだけの力でアクセルを捻っているのでしょうね。
アクセル側はもうほとんど丸坊主の状態ですし、この機会にグリップも交換しようと思います。
ということで、アクセル側のグリップもパーツクリーナーを吹き込んで取り外しました。

古いグリップを眺めていたら、想い出が甦ってきました。

アクセル側はクラッチ側とは違い、グリップがスロットルに吸着していて外すのに難儀しました。
外したグリップをあらためて眺めてみると、根元部分がすり減ってもうペナペナの状態です。
これは、ブレーキ指二本掛けの私の乗り方の影響でしょうね。

そして、グリップに残る親指の跡をみていたら、いろいろなことが回想されてきました。
納車の翌日、初走りをした南蔵王の峠道、そして渋滞に巻き込まれた秋保大橋。
広島や北海道にロングツーリングしたこと、独身時代、休みのたびにいってた三陸方面。

カロッツェリア仙台が全盛時代の、あの爆走ツーリング。
浜松や能登、首都高で開かれたネットの仲間たちとのミーティング、旅するノートの受け渡し。
会社をサボっての十和田湖ツーリング、エンジンのスタッドボルドが折れたにかほのツーリング。

早朝の青根でコケたこと、桐生からの帰り道でのアイシング。
そして、スイングアームを直しての坂梨峠までの走り

なんか、すべてが懐かしいです。
このグリップを眺めているだけで、30年間の走りが思い出されてしみじみしますね。
このすり減ったグリップは、本棚に入れて永久保存することにしました。

ということで、900SSのブレーキホースとハンドル交換作業はまだまだ続きます。
このペースでは、もはやいつになったら終わるのかという感じでもありますが
なんとか、雪が降るまでには決着をつけたいと思っています。

900SSのブレーキホースとハンドル交換 その4につづく。