900SSのブレーキホースとハンドル交換 その2
900SSのブレーキホースを交換することにしました。
そのついでに、長年の課題であったハンドルも交換することにします。
パーツもそろったところで、いよいよ交換作業ですね。
第二回目の今回は、ハンドル交換劇を書いてみたいと思います。
900SSのブレーキホースとハンドル交換 その1はこちら。
しょっぱなからつまづいてしまいました。
二週間かけてパーツを揃えたところで、いよいよ交換作業です。
10月の三連休初日のお昼過ぎ、穏やかな秋晴れで絶好の整備日和でした。
ところが、一発目からつまづいてしまいます。
ホースに付属のバンジョーボルトが、なぜかNISSINのマスターに取り付けできないのです。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221008_124232-1024x768.jpg)
あらためて調べると、ブレンボとNISSINはネジピッチが違うようですね。
ここで、当日中に作業完了の芽はなくなりました。
気を取り直して、NISSIN用のバンジョーボルトを追加で購入です。
あとは、ゆっくりじっくり作業を進めていくことにします。
ということで、この日はハンドル交換をすることにしました。
まずは、作業に取りかかる前にノーマル状態を記念撮影です。
この風景は、たぶん見納めになることでしょう。
また、あとから組み立てするときのためにも、事前の撮影は必須ですね。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221008_131031-1024x768.jpg)
一通り撮影したところで、いよいよハンドル周りをバラしていきます。
このBikeに乗って30年になりますが、まだハンドル周りはイジったことがありません。
それほど難しいとは思いませんが、かなりの手探り状態になることは確かです。
まずはグリップエンドを眺めてみますが、ぶっちゃけ外し方がわかりません。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221008_133503-1024x768.jpg)
でも、よくよくみてみると、無理に外さなくてもハンドル交換はできるようです。
ということで、おもむろに左グリップにパーツクリーナーを吹き込んでいきます。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221008_141003-1024x768.jpg)
そうしたところ、いともかんたんに左グリップを抜き取ることができました。
ここは苦戦するかもしれないと思ってたので、ちょっと一安心でした。
ハンドル周りのパーツと、トップブリッジを外します。
左側のスイッチボックスは、締結ネジの位置が分かりずらくてちょっと苦戦です。
また、苦戦すると思ったチョークレバーは、クラッチレバーと一緒にサクッと外せました。
このあたり、当初の予想とは真逆の展開で進んでいきます。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221008_150238-1024x768.jpg)
左側が一段落したら、今度は右側に挑戦ですね。
ブレーキレバーとスイッチボックスは、見たままにネジを外せば取り外しができます。
そして、苦戦すると思ったアクセルスロットルですが、これが意外と単純な構造でした。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221008_144657-1024x768.jpg)
キャブ側とは違って、ワイヤーのタイコがかんたんに外せます。
ということで、左側以上にサクッと右側も裸にすることができました。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221008_150232-1024x768.jpg)
ここまできたら、あとは今回の最難関イベントであるトップブリッジ外しですね。
このトップブリッジ、長らく外して良いモノかどうかずっと迷っていました。
しかし、ネットをみてみると、みなさん躊躇なく外しています。
ということで、今回は意を決してトライしてみることにします。
まずは、おもむろにステムナットを外し、フォークとステムを締めてるネジを緩めます。
構造的にはこれで外れてくるハズですが、現実はそれほどかんたんではないですね。
トップブリッジの下側をプラハンでコンコンと叩きながら、ここは慎重に外していきます。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221008_153106-1024x768.jpg)
そして、なんとかかんとか、トップブリッジの取り外しに成功しました。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221008_154422-1024x768.jpg)
撮影データで確認すると作業時間は15分ほどでしたが、体感的には30分以上です。
ひさしぶりに、とても緊張する作業でした。
トップブリッジの再組み立てが、最難関工程でした。
さて、ここまでくれば、あとはハンドルを交換するだけですね
まずはノーマルのハンドルを外し、そのついでにフォーク周りをすこし磨きます。
交換する前に、二つのハンドルを並べて記念撮影しました。
やはり、垂れ角がぜんぜん違いますね。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221008_154559-1024x768.jpg)
スポルト1000のハンドルを取り付けたら、あとはトップブリッジを元に戻します。
ところが、ここが今回の最大の山場でした。
なんと、トップブリッジが取り付けられないのです。
左右のフォークにトップブリッジを嵌めて、プラハンですこしづつ落としていきます。
そうしたところ、ステム部が0.1〜0.2㎜ほど上にズレて、トップブリッジがどうにも嵌りません。
これには、本当に参ってしまいました。
いずれにしても、このままではBikeを動かすことができません。
挙句、小雨がパラパラ降ってくるあり様です。
ひさしぶりに、号泣したい気分になりました。
ここは堪らず、いつもカブでお世話になっている近所のBike屋さんにLineでヘルプです。
ちょっと後から行ってみるからと言ってもらって、すこし心が落ち着きました。
そのあとも、プラハンでブリッジをあちこち叩きながら再組み立てにトライです。
そうしたところ、奇跡的にステム部がトップブリッジに嵌って組み立てに成功しました。
なんとか他人の手を借りず、最難関工程を突破です。
それにしても、これには本当に焦りましたね。
トップブリッジはもう二度と外さないと、固く心に誓いました。
そんなこんなで、この日はここで日が暮れて作業終了です。
トップブリッジ周りをトルクレンチで既定のトルクで締め上げて、まずは一安心ですね。
心配して見に来てくれたBike屋さんと、よかったよかったの大団円です。
そしてこのハンドル、やはり良いですね。
垂れ角がかつてのAELLAと同じで、とても満足です。
変な汗をいっぱいかいて、がんばった甲斐がありました。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2022/10/IMG_20221008_172659-1024x768.jpg)
ただ、今回は疲れました、本当に疲れました、下手なツーリングよりも疲れました。
それでもここまでくれば、あとはブレーキホースを変えてスイッチ類を元に戻すだけですね。
ただ、そうはいっても、まだ道のりは長そうです。
ということで、このお話、もうすこし続く予定です。