坂梨峠にいってきました。

ひさしぶりに、900SSでロングをしてきました。
行き先は、秋田と青森にまたがる坂梨峠です。
まもなく夏が終わるタイミングで、気持ちの良い走りを楽しむことができました。

今年初めての平日走りです。

2021年8月31日、火曜日のど平日です。
本来ならお仕事なのですが、この日の東北園は天気よしとの予報でした。
お盆明けからの秋雨前線が外れて、まさにワンチャンスという感じです。

お仕事については、前日までに目標にしていた額は達成しました。
そして、今年は900SSでまだロング走りをしていません。
スイングアームの交換などに明け暮れ、梅雨入り前に走ることができなかったのですね。

となると、もう走るしかないでしょう。
前日の夕方ぐらいから、走りの神が一気に降臨してきました。

ということで、31日は朝も早くから支度です。
家族を見送ってすぐに、機上の人となりました。

ガソリンをつめて、取り急ぎ山形蔵王ICから高速を東に進みます。
そして、村田JCTから秋の気配漂う東北道をひたすら北上です。
この高速をひた走る感覚もひさしぶりで、とても気持ちよかったですね。

さて、今回の目的地は坂梨峠です。
あの東北道で最長の、坂梨トンネルの上を通る峠道ですね。

坂梨トンネルは秋田と青森をまたぐ全長4.2kmの、とても長いトンネルです。
はじめてBikeで走ったときは、宇宙空間にでも迷い込んだかのように感じたモノでした。
開通したのは1986年、これでようやく青森が高速でつながりました。
トンネルで帰省が楽になったと、弘前大に進学した友人が喜んでいたのが懐かしいですね。

そんな坂梨トンネルの元ルートである坂梨峠には、昔から興味がありました。
恒例の十和田湖日帰りツーのたびに、ここで右折すると坂梨峠かと、ずっと思っていました。
そして今回、その十和田湖ツーに少し飽きたというコトで、ここを目的地にしてみたのです。

ちなみに、今回はルート設定もいつもと逆にしてみました。
これまでは下道を走るだけ走って、最後に高速で一気に戻るスタイルでしたけど。
今回は最初に高速で飛んで、あとはえっちらおっちら戻ってくる予定です。

雨に降られるも目的達成です。

ということで、実に調子よく北上を続けていたのですが。
安代を過ぎたあたりから、なんと本降りの雨になってしまいました。

天気予報の嘘つき!とメットの中で叫びながら、ただただ走りづつけます。
たしか、初めてBikeで弘前まで走ったときも、ここで雨に打たれました。
ちょうど山間部なので、天気が変わりやすいのかもしれません。

900SSは、なんとか調子を崩さず走り続けてくれました。
そして、鹿角に入ったあたりから、再び晴れてきて一安心です。
あとから確認したら、この日は秋田に横長の雨雲がかかっていたようですね。

小坂ICで高速を降りた頃には、ずぶ濡れのジャケットもほぼ乾きました。
小坂町のローソンでコーヒー休憩して、いよいよ目的地に向かいます。

東北道を左手にみながら、R282を峠に向けて登っていきます。
坂梨トンネルの入り口がみえたあたりで、峠も本格的になってきました。

事前にYoutubeで予習をしていましたが、峠付近は想像以上にタイトです。
でも、そこはさすがに国道、ローソンを出て10分ちょっとで県境に到着しました。

こちらは、青森側からの写真ですね。

あの坂梨トンネルの上に立っていると思うと、それだけで満足ですね。
ここは、紅葉の季節に来たら最高だと思います。
そして、冬場は白い地獄でしょうね。

青森側に下っていくと、はるか上空に高速の高架がみえました。
いつもはあそこを走行しているのだと、すこし感慨に耽ります。

そして、ローソンをでて25分ぐらいでR7との合流点に到着しました。
全長4.2kmのトンネルの元の道としては、意外とあっさりでしたね。
この合流点も信号ひとつなくて、実に淡白でした。

帰りは秋田まわりです。

当初の目的は達成したので、あとはつらつらと帰るだけです。
帰りは秋田まわりで帰ろうと、まずはR7で大館市に向かいました。
大館市にくるのは、じつは初めてだったりします。

秋田の北のはずれの大館市、辛気臭いところなのだろうと勝手に決めつけていました。
ところが、実際に訪れてみると、意外に大きくて明るい感じの街でびっくりです。
秋田の地方都市は大都市圏から遠いからか、地元資本に活気があったりするのですよね。

大館の郊外でガスをつめた時点で、すでに13時過ぎでした。
このまま下道では、とても17時まで帰還できそうにありません。
すこし不本意ですが、帰りも高速を使うことにします。

鷹巣ICから一部開通の日本海東北道を乗り継ぎ、日本海沿岸を南下しました。
秋田市付近でまたもや雨に打たれるも、象潟につくころには天気も回復です。

夏の終わりの日本海が、とても綺麗でした。
最後の給油のあと、酒田から山形道で一気に帰還です。
17時過ぎに、無事に自宅にたどり着きました。

山形蔵王ICで始まり、山形蔵王ICで終わった今回の走り、走行距離は747kmほどでした。
これだけ走ると、精神的にとても生き返った気分になりますね。
これでまた、仕事に日々の生活にがんばれそうな感じです。