完全イソ推しの梨泰院クラス論

韓流ドラマの梨泰院クラスをみました。
そして、イソの魅力にやられてしまいました。
ここまでテレビドラマにハマったのも久しぶりですね。

それでは、本ドラマを知らない人には何のことかのお話にはなりますが。
完全イソ推しである私の、梨泰院クラス論を書いてみたいと思います。

初めて韓流ドラマの魅力を知りました。

一向に収まる気配のないコロナ禍、我が家は今年の夏も巣ごもりです。
ということで、ついにNetflixに加入しました。
そして、前から観てみたかった梨泰院クラスを視聴しました。

このドラマは、韓流半沢直樹ともいわれるビジネス復讐ドラマです。
韓流ドラマについては、どうしても冬のソナタがハマれなくてそれっきりでした。
でも、半沢直樹ばりのビジネス復讐劇なら私でも楽しめそうですね。

それで、結論からいうとめちゃくちゃハマりました。
なるほど、これが韓流ドラマの魅力なのかといった感じです。

まず、日本のドラマと比べて、このドラマはすべてが直球です。
それは、ストーリーしかりキャラ設定しかり、そしてセリフもですね。

主人公は完全無欠な人格者ですし、敵役はどこまでもヒールです。
ストーリーも単純明快で、あまり迷う部分がありません。

そして、セリフがすべてストレートです。
そこには、オブラートに包むという概念はほとんどありません。
登場人物たちは、自分の意見や気持ちをハッキリと言い放ちます。
また、言われた側の反応も裏表がなく、とてもわかりやすいです。

これについては、登場人物の心象を丁寧に描写する日本のドラマとは一線を画していますね。
ある意味、強烈でぶっ飛んでいるのですが、逆にそこが痛快です。
そして、すべてが直球な分、物事の本質がよりリアルに描かれていると思います。

ひとつひとつのシーンも、ボリュームたっぷりですね。
やたら見ごたえがある割には、ストーリーがほとんど進まないところも面白いです。
また、本編とはあまり関係のないサブストーリーに、もの凄く気合が入っていたりもします。
このあたり、効率的な日本のドラマを見慣れた者には、とても新鮮でしたね。

復讐劇というよりも群像劇です。

さて、それではそのストーリーですが、思いのほか復讐劇の要素は少ないです。
それよりも、青春群像劇といったほうがシックリくるかもですね。

主人公のセロイは、大企業の会長一族に盾突き、父を失い刑務所送りになってしまいます。
そんな人生のどん底から這い上がるサクセスストーリーですが、あまり復讐しないのですね。
時折、悪役のグンウォンを殴るぐらいで、敵役を痛快にやっつけるシーンはありません。

実際、敵役のグンウォンやデヒ会長に痛恨の一撃を喰らわせるのはイソとスアですしね。
セロイは、いつもデヒ会長からやられっぱなしの印象です。

もちろん、どんな仕打ちにも耐えて不死鳥のように甦るのがセロイの魅力ですけれどね。
ただ、半沢直樹のように策略を張り巡らせて、相手をうっちゃるような面白さはありません。
とにかく、直球で愚直に追い詰めるといった感じです。

ということで、このドラマで痛快な復讐劇を期待すると肩透かしかもしれないですね。
最終回では、デヒ会長に土下座までさせたけど心から喜べないとセロイがいっています。
要は、復讐自体を否定してしまうワケですが、でも、それはあるいみ良心的かもしれません。
実際のところ復讐などは後ろ向きの行為ですし、やってみたところで後味悪いだけですしね。

それよりも、主人公たちがどん底から成り上がっていく姿が痛快です。
それはまるで、本田技研工業のサクセスストーリーのようでもありますね。
そして、主人公の実直な生き方と、それを取り巻く人間模様が素晴らしいです。

イソが、とにかく可愛いです。

このドラマでは仲間との友情や親子の葛藤など、いろいろな人間関係が描かれています。
その中でも注目すべきは、やはり主人公を中心とした恋愛関係ですね。
というかこのドラマ、復讐劇というよりかは完全に恋愛ドラマだと思います。

それで、その恋愛話の中心になるのが、ヒロインのチョ・イソですね。
このイソが、本当に可愛くて魅力的で完全にやられてしまいました。
いま、この記事を書いているモチベーションも、イソあってのことだったりします。

イソは、とても賢くて強気なデキる女の子です。
その姿はまさに諸葛孔明、あるいは本田技研工業の藤沢武夫さんに重なる部分がありますね。
そして、すこしぶっ飛んでるイソは、セロイに対してとても純粋で一途なのですね。
このクールとウェットのギャップが、もう最高すぎるのです。

ぶっちゃけ、容姿は恋敵であるスアに遠く及びません。
でも、一途にセロイを想うイソは、とってもチャーミングですね。
セロイに頭をなでてもらうイソは、本当に愛らしいと思います。

そんなイソも、最初はただのはねっかえりな梨泰院のおねーちゃんでした。
それが、セロイや職場の仲間達を通じて、だんだん素敵なレディに成長するのですね。

イソの名シーンといえば、スアへのディフェンスが有名です。
正直、あのシーンまでは、あまりイソのよさが分からなかったのですが。
あれで、一気にイソに引き込まれましたね。

そして、グンウォンに自白をさせるシーン、これで私はイソにやられました。
あのシーンには、狡猾で凄みがあって一途という、イソの魅力が凝縮されています。
個人的に、梨泰院クラスの中で一番好きなシーンですね。


そして、セロイからガッツリフラれるシーンで、イソと一緒に号泣です。
ドラマであんなに切ない想いをするのは、本当に久しぶりでした。

また、フラれたあとのヒョニのフォローが泣けますね。
ヒョニはTVの対決番組シーンが最高ですが、ここもかなりお気に入りです。
あんなイソの相談相手になってくれるヒョニは、本当に優しい女だと思いますね。

セロイからフラれた後日、タンバムの屋上で再度想いを告げるところも可愛いです。
「ノムナ オムチョン ミチドロッ チョアヘヨ」というイソのセリフ、覚えてしまいました。

あとは、歩道橋の上で交わされるセロイとイソの各種会話もいいですね。
母親を泣かせて落ち込むイソをセロイが慰めるところとか、本当に心に沁みるシーンです。

セロイの腕の傷をみて、イソの感情が高まるシーンもよかったです。
もちろん、セロイから告白されるところやラストのキスもいいのですけれど。
でも、わざわざあの状況で告白されなくてもいいのではと、イソ派としてはそう思いました。

それにしても、イソから「私が幸せにしてあげる」とまで言ってもらえるセロイって。
かつて、高校を退学になり父親をひき逃げされ、あげくに刑務所送りになったとはいえ。
結局のところ、セロイは世界一幸せな男なのではないかと、個人的にはそう思いますね。

イソ派からみたスア論

さて、そんなイソの恋敵なのがスアです。
高校生のころからセロイが恋しているスアは、間違いなしの美人です。
ネットをみてみると、このスアとセロイが結ばれないのに納得できない人も多いようですね。

でも、セロイは当初から、スアよりもイソに心を許しているのですけどね。
身の上話や店名の由来などを、出会ってすぐからイソには赤裸々に語ってますから。

現実でも、気兼ねなく接している人が、存外に大切な存在だったりするモノです。
そしてそれゆえに、セロイはイソへの気持ちになかなか気づけなかったのですね。

それで話をスアに戻すと。親から大切にされたセロイやイソと違ってスアは孤児です。
そして、それが彼女のトラウマになっているのですね。
ですので、スアのキャラクターは、イソのように単純ではありません。

自分を一番に愛するをポリシーにするスアは、長家の奨学金で大学に進学します。
そして、就職先も長家で、最終的には企画室長まで上り詰めるのですね。

でも、セロイの仇である長家に世話になっていることに、後ろめたさがあったりします。
でも、そんな自分をすべて認めて受け入れてくれるセロイのことは好きだったりします。
でも、自分を一番に愛するというポリシー上、セロイの復讐劇にコミットはできません。
そう考えると、スアのいまひとつ意味不明な言動も理解できますね。

もちろん、スアはスアでセロイのことを愛していたは思うのですが。
ただ、強烈なセロイの人生に対して、すこし迷いがあるというかパワー不足なのですね。
このあたり、鼻血を出してぶっ倒れるまでセロイにコミットできるイソとは対照的です。
そして、微妙にズレたまま一緒になれないという展開も、なかなかリアルだと思いますね。

ということで、美人で強くて、そしてすこし寂しいスアも、なかなか魅力的なのですが。
まぁ、このあたりは好みがわかれるところでしょうね。
個人的には、イソに姑目線で「あなたなら大丈夫」と言い放つスアが好きです。
完全イソ派の私からしても、あれは大人スアの貫禄炸裂で、かっこういいと思いますね。

ハロウィンのシーンひとつとっても、普通はスアが既定路線になるところなのですが。
しかし、そうはならないところが、このドラマの醍醐味だと思います。

13年という月日の流れと、移ろいゆくセロイの想い。
そのような部分をしっかりと感じさせてくれるところは、大河ドラマ並みの風格ですね。
テレビドラマとは思えないほど重厚で、心に響く作品でした。

しばらくは余韻を楽しみたいと思います。

ということで、本当にどっぷりハマっています。
本作については、イソスペシャル動画まで作ってしまいました。
ここまでハマったのは、砂時計以来かもしれません。

再三ですが、イソの一途さがたまらないです。
これも、直球スタイルの作品ならではのことですね。
最近の日本のドラマでは、なかなか楽しめない内容だと思います。

また、このドラマに惹かれた理由の一つに、No.2の美学がありますね。
私がここまでイソに入れ込んだのは、No.2の経験があったからかもしれないです。
そして、No.2はなかなか報われないことが多いのですけれど。
劇中ではイソが報われて、本当に満足しました。

今も、自作のイソスペシャルをみながら記事を書いています。
このドラマ、あとしばらくは抜け出せそうにありませんね。
そして、韓流ドラマはマジメにすごいと思うばかりです。
ハマりすぎには、本当に注意ですね。