ゆるい芝生ライフ

15年ぐらい前から、庭で芝生しています。
人生の紆余曲折に合わせて、我が家の芝生も栄枯してきました。
そんな私の、ゆるい芝生とのつきあいを書いてみたいと思います。

男は芝を張りたがるもの

15年前に自宅を建てた時に、庭に芝を張りました。
理由は単純に、張ってみたかったから。
実家の庭が完全和風だったので、新築の方は芝生にしたかったのです。

最初に芝生のプランを言い出したときは、家族からはあまりよい顔をされませんでした。
手入れが大変だとか、あるいは虫が湧くとか、さんざん脅されました。
でも、お隣さんも芝生で、そんなに難しそうではありません。

ということで、事後承諾でホムセンから芝を大量購入。
ネットで張り方を調べて、自分でペタペタ張ったのでした。

芝を張って3ケ月で、いい感じに仕上がりました。
思っていたよりもかんたんで、ちょっと拍子抜けでしたね。

ちなみに、男は芝を張りたがり、女は花を植えたがるのだそうです。
この格言、少なくとも私たちには当てはまるようです。
芝に難色を示していた配偶者は、アーチを導入してバラを植えました。

この、造園に対する男女の違いって、いったいなんなのでしょうね。
たまに考察するときがありますが、いまだによく分からないです。

ゆるく芝を楽しむための2つのコツ

ということで、芝を張って15年目の今年は、こんな感じになっています。

張ったばかりのころの勢いはありませんが、近年にしてはまぁまぁですね。
芝生は、手入れによって状態が大きく変わります。
そして、長いスパンで芝生を楽しむためのコツは、次の2つでしょう。

  • あまり広くは張らない
  • 細かいことは気にしない

特に、張り付け面積は重要ですね。
これが、芝生に対する労力や気力、費用などに大きく影響してきます。

芝生は、狭くてもキッチリ手入れされている方が、満足度は高いです。
それに、後からいくらでも広げることもできますしね。
最初からあまり欲張らない、これから芝生を始めたい人は、ぜひぜひ参考にしてください。

ちなみに、我が家の芝生は、7m×3mです。
最初は少し狭いかなぁとも思いましたが、逆にそのぐらいがちょうどいいようです。
これでも、本気で手入れをしようとすると、90分はかかります。

細かいことは気にしないも、よく耳にするところではあります。
それでは次に、その極意をご案内したいと思います。

手入れはゆるくても、基本大丈夫です。

まず、芝は雑草レベルに丈夫な植物です。
多少手抜きをしても、一気に全滅することはないので安心してください。

芝生の手入れについて、よく言われるのは次の4点です。

  • 水やり
  • 芝刈り
  • 肥料
  • 雑草取り

まず水やりですが、これは基本毎日ですね。
私は、仕事の終わった夕方に、気分転換を兼ねて水やりしています。
でも、2~3日サボったところで、大勢に影響はありません。
もちろん、少しでも雨が降った日はお休みです。

また、やりすぎると土壌によってはコケが生えてくることがあります。
この辺のさじ加減がちょっと難しいですが、実際はコケが生えてから考えても大丈夫です。
もちろん、生えたコケは移植ベラでこそぎ取れば問題なしですね。

次に肥料ですが、これは適当な肥料を芝刈りのあとに撒けばOKです。
以前は芝生専用の肥料を使っていましたが、今年はあまった化学肥料です。
ちょっと粒が大きいですが、撒いた後によく散水しておけば問題ないですね。
我が家ですと、お椀一杯分でちょうどの量です。

世の中には肥料を撒くための器具もいろいろありますが、ぶっちゃけ要らないと思います。
私は、花咲爺さんの要領で、手でパラパラと撒いています。

肥料を撒くと、芝の緑がとてもきれいになるのがうれしいですね。
芝刈りをしたら、肥料は必ず撒きましょう。

ポイントは、やはり芝刈りです。

それで、水やりと肥料だけなら楽勝ですが、やはり避けては通れないのが芝刈りです。
気合を入れるとなると、6~9月のハイシーズンは週一ペースになります。

もちろん、ゆるくいきたいのなら、月に2回でもOKです。
でも、芝刈りをマメにすればするほど、芝生は美しく輝くのですね。
そして、これが芝生の醍醐味かなぁと思います。

また、美しい芝生のためには雑草取りも大切です。
しかし、これもなかなか骨の折れる作業です。

なので、私は雑草取りを兼ねて芝刈りをします。
実は、芝刈り機で雑草もいい感じで除去することができるのです。

やり方は簡単で、雑草が生えたまま、おもむろに芝刈りするだけですね。
芝と違い根っこが浅い雑草は、芝刈り機の回転刃にからまって面白いように抜けてきます。
これで、雑草取りの工数が劇的に低減しますね。

もちろん、これですべての雑草が取り切れるワケではありません。
また、芝生の隅っこは、どうしても芝刈りハサミでチマチマと仕上げていくことになります。
こればっかりは、やはりどうしようもないですね。

ちなみに一度、エンジンの草刈り機で仕上げをしてみたことがあります。
これだと、隅っこの芝も瞬時に刈れて感動です。

でも、手元がちょっと狂うと、芝が根こそぎ刈られてアウトでした。
やはり何事も、急げばまわれのようですね。

いちばん大切なのは日当たりです。

その他の、よくネットで目にするお手入れ項目は、以下の通りですね。

  • 目土
  • エアレーション
  • サッチング

まず、目土は不要だと思います。
物は試しと一回してみたら、なぜか雑草だらけになってしまいました。
それ以来、凹んだところに必要な土を入れるだけにしています。

エアレーションは、春先に一回だけ行います。
熊手でのサッチングは月一、通常は、竹ぼうきで十分ですね。

それで、これら定番の項目より、もっと大切なメンテナンス項目があります。
それは、庭木の剪定ですね。

庭木が伸びて日影ができると、そこから芝生は消滅していきます。
また、日陰はコケが生えやすいです。
我が家も剪定をサボっていたら、大変なことになってしまいました。

目下修復中ですが、完全復活にはもうしばらくかかりそうです。
芝にとって一番大切なのは、お日さまの光なのですね。
地面ばかりではなく、たまには空を見上げて日照もよく確認しましょう。

自己満足できるポイントを探しましょう

一昨年までは仕事、昨年はカブの修理でなかなか手をかけられなかった我が家の芝生。
今シーズンはは久しぶりに、春からマメに手入れができました。

まず、6月の初めてこんな感じでした。

ここから毎週手入れをして、7月には久しぶりにきれいな緑色です。

ところが、今年は長梅雨で、虫がたくさん発生しました。

虫害で、8月に一部が枯れてしまいがっかりです。

たかが芝生、されど芝生、なかなか思ったようにはいかないですね。
それでも、ここにきてようやく虫害も収まってきました。

虫については、これまでは共存共栄の路線でした。
でも、今年はちょっと多すぎなので、見つけ次第除去しています。
ただ、農薬散布は絶対にしたくないですね。

やはり、芝生は癒されるためのモノですから。
美しさを追い求めすぎると、本末転倒になるような気がします。

そして、芝生を愛でるポイントは、以下の2点ですね。

  • 朝露が降りたタイミングで眺める。
  • できるだけ、ローアングルで眺める。

これで、芝生をより美しく鑑賞することができます。
そして、これまでのがんばりを自身で労い、浄化されるのですね。
そんな感じでこれからも、まったりのんびり芝生ライフを楽しんでいきたいと思います。