奥只見を走ってきました。その2

900SSで、奥只見を走ってきました。
昨年もトライしていますが、いろいろな事情で断念したルートです。
今回は入念にオートバイを整備して、ようやく貫徹することができました。
それでは、今回の目玉となるR352のツーレポです。

奥只見を走ってきました。その1はこちら

酷道とうわさのR352に分け入ります。

南郷町から20分ほどで桧枝岐村に到着しました。
村のゲートをくぐったのが11:09、まぁまぁのペースですね。

道の駅を横目に見ながら村内を抜け、いよいよR352の山道に分け入ります。
1.5車線ぐらいのクネクネ道を登っていくと、尾瀬ケ原の駐車場が現れました。

写真の左側、ちらっとバスが写っているのが尾瀬ヶ原の駐車場です。
尾瀬にはここからアクセスするのかと思いながら、右手に伸びるR352を突き進みます。

この時点では、県境まで登りが続くモノと思っていました。
ところが、尾瀬の駐車場を過ぎてまもなく、道路は下り道になります。
キツネにつままれた気分で下っていくと平地になり、蕎麦畑や民家が現れました。
しかも会津バスのバス停まで、ここに集落があることにびっくりですね。

冬は、アルプスの少女ハイジのオンジのように、里に下りたりするのでしょうか。
頭の中が?状態でひた走り、道を下りきったところが県境でした。

いろいろな意味で、精神的にハードなR352です。

県境の雰囲気がよかったので、Bikeを停めて反対側からも写真を撮ります。

橋の下を流れるのは只見川、上流は尾瀬ケ原ですね。

県境を越えると、また道は登りになります。
山の稜線に沿った道と思っていたのですが、だいぶイメージが違いますね。
ガンガン登っていくと、R352名物”洗い流し”が登場します。

沢の水が道路上を流れる洗い流し、まずはBikeが汚れるのが問題です。
また、洗い流しは、水を流すために道路が微妙に凹んでいます。
そこに、いつものクセでフロントに荷重をかけたままツッコむと、かなり恐ろしいですね。
ここは、コーナー手前でしっかり速度を落としての教習所乗りが鉄則になります。

ということで、1〜2速でときには半クラを当てながら、洗い流しをクリアーしていきます。
今回は燃調が出ているためか、低速スカスカなエンジンの割にはよく粘ってくれました。
また、昨秋換装したハンドルのおかげで、気持ち良くコーナーを抜けることができます。

そして、しばらく走ることで、ここが単純な峠道ではないことに気づきました。
ここは、ノコギリの刃のように入り組んだ山岳地帯なのですね。
国道は、そのような地形を忠実にトレースしながら、魚沼に向かって進んでいるのでした。

まずはノコギリの刃の先端に向かって登り、左にターンしたら今度は刃の根に向かって下ります。
そして、根の部分で右ターンして沢を渡って、次の刃に移るという感じで進んでいくのですね。
ですので、沢に向かっていると、右手の谷の遠く向こうに、これから走る道が確認できるのです。
(写真の赤丸部分)

洗い流しよりも、この道路の構造の方が精神的にキツかったですね。
いやおうなしに目に飛び込む谷の反対側の道、そして、あそこまで行くのかという絶望感。
このような中央アジアの奥地のようなところは、この国にはあまりないように思います。
このノコギリの刃渡りを3セットクリアーして、ようやく銀山平に到着しました。

これまでの酷道と比べれは、枝折峠は楽勝です。

銀山平は、過酷なクネクネ道が続くR352における、数少ない平坦部なオアシスですね。
道路も快適な2車線で、走っていくと県道50号との分岐が現れます。


この県道50号はトンネルでの一発ワープ道ですが、なぜかBikeは通ることができません。
県道を使えないBikeは、R352枝折峠を越えることになります。

枝折峠も基本は1.5車線ですが、峠付近は2車線です。

ここは、雲海が有名のようですね。
峠では、道路工事をしていました。
実は、ノコギリエリアでもあちらこちらで工事をしていて、腐っても国道だと思いましたね。

この枝折峠もなかなかなの酷道ですが、あのノコギリ酷道よりはずっとマシですね。
洗い流しといったトラップはありませんし、峠自体も登って降りるだけの単純構造です。
峠からはこれから下る道が延々と見えますが、前方斜め左方向なので精神的に楽ですね。

ということで、そのような枝折峠をひょいひょいと魚沼に向かって下っていきます。
この峠は、魚沼側が長いですね。
途中、前方に大型Bikeを発見しました。

くわしい車種はわかりませんが、カワサキっぽい雰囲気です。
いずれにしても、このようなところで同好の士と会えるのは嬉しいですね。
しばらく一緒に走ったところで道を譲ってもらい、またひたすら魚沼を目指します。

右に左にBikeを倒して峠を下り、大湯温泉まで降りきれば、道は快適な2車線路です。
そして、12:56に魚沼に到着しました。

桧枝岐村のゲートから94km、1時間47分の走行時間でした。
やはり、当初の目論見通り2時間で抜けることができましたね。
あらためて、もうすこし自分を信じなくてはいけないと思いました。

いずれにしても、13時前に魚沼まで到着できたのはうれしいです。
これなら、余裕で只見周りで帰ることができそうですね。
R352奥只見ロード、我ながら満足のいく走りだったと思います。

奥只見を走ってきました。その3につづく