あるコインランドリーの情景

息子が住む街のコインランドリーで、洗濯をしました。
仕上がりを待っている間、いろいろな人がランドリーを訪れます。
学生が多く住む街らしい情景に、思わずほっこりとしました。
今回はそんな情景を、ドキュメンタリー72時間風にご紹介したいと思います。

息子の部屋のラグを洗濯しました。

7月の3連休は、大学生の息子が住む街に行ってきました。
彼の住む街で家族で飲み会をする算段で、まずは彼の住むアパートに向かいました。

アパートに行った理由は、部屋の掃除をするためです。
先般、部屋でどぶろくを飲もうとしたら噴水状態でラグを洪水にしたとのこと。
ティッシュでふき取ってファブリーズをかけたとのことですが、すこし心配ですね。
そこで、この機会にラグをガッツリ洗ってあげることにしたのでした。

息子と配偶者が部屋を掃除している間に、私はラグを担いで近所のコインランドリーです。

学生街にある連休中日のコインランドリーは、この上なくマッタリしていました。
清潔感あふれる店内には、ほのかに洗剤の香りが漂っています。
そして、窓からは午後のけだるい日差しがさし込み、なかなか心地よいですね。
洗濯が終わるまでソファーに座り、スマホでこだまさんのエッセーを楽しんでいました。

学生さんとその父母が、入れ替わりやってきます。

しばらくすると、いわきナンバーの軽自動車がお店の駐車場に停まりました。
降りてきたのは、あきらかに大学生の父母と思われるご夫婦です。
なにやら、大量の洗濯物を洗濯機に放り込んで、コインランドリーを後にしました。

次に登場したのは、宇都宮ナンバーのワンボックスです。
降りてきたのは茶髪にピアスのお兄さんと、その父母と思われるご夫婦ですね。
この茶髪のお兄さんも、あきらかに大学生だと思われます。

ただ、このお兄さん、その風貌に似合わずお母さんに頭が上がらないようでした。
お母さんから小言を言われながら、洗濯機にたくさんの衣類を放り込んでいます。
その風貌と行動のギャップに、思わず心の中で笑ってしまいました。

ちなみに、お父さんはなぜか、ランドリーの外に立っていて入ってきません。
あれには、どのような意味があったのでしょう。
いずれにしても、家族の形は家族の数だけあるのですね。
あらためて、おもしろいモノだなぁと思いました。

現役の女子学生と話をすることができました。

そうこうしていると、今度は宇都宮ナンバーの軽自動車がやってきました。
クルマには初心者マーク、降りてきたのはメガネをかけた、いかにもまじめそうな若い女性です。
大物の洗濯物を手に洗濯機の品定めをしている彼女もまた、大学生と思われます。

それにしても、やはり女性はマメですね。
ティッシュとファブリーズで終わらせる、我が家の息子とは大違いです。
そんなことを思いながらエッセーを読んでると、彼女から声をかけられました。
洗濯機の品定めはできたモノの、その扉が閉じられなくて難儀していたようでした。

たしかに、このランドリーの洗濯機、扉が固くて閉じるの大変です。
コツを教えて、無事に洗濯を始めることができました。
ここで思いがけず、彼女と歓談することになりました。

やはり彼女も大学生、今は4年生で就活も一段落したとのことです。
現役の大学生と話をするなど、我が家の息子以外ではひさしぶりですね。
若さをおすそ分けしてもらったようで、うれしかったです。

彼女は、宇都宮からクルマを運転してくるのでしょうか?
大学1~2年生からすると、4年生はとても大人に見えるモノです。
そんなことを、懐かしく思い返しました。

そうこうしているウチにラグの洗濯も終わり、ランドリーを後にしました。
知らない街でのコインランドリー、なかなか快適で楽しいひとときでしたね。
また機会があったら、訪れてみたいと思います。