桐生ツーリング2021 その1

今年も大切な人に会うために、群馬県桐生市まで走ってきました。
今年で15回目になるこのツーリング、今回はカブでの参戦です。
ひさしぶりに、一泊のロングツーリングになりました。
それではその顛末を、これから4回に分けて書いていこうと思います。

今回は、カブで参戦です。

今年も、恒例の桐生ツーリングに行ってきました。
これまでは、900SSだったりCBだったり、あるいはカタナだったり。
場合によってはクルマのときもありましたが、ルートはいつも東北道です。

以前は、佐野藤岡ICまで南下して、そこからR50をえっちらおっちら西進でした。
しかし、数年前に北関東道ができてからは、桐生まで高速一発です。
15年で、本当に便利な世の中になりました。

ところが、今年はひょんなことからキャンプという話になり。
しかも、本格的な芋煮をしたいとのことで、私が芋煮鍋を持参することになりました。
しかし、900SSに芋煮鍋を積載するのはちょっと難しいです。
ということで、今回はカブでキャンプツーをすることになりました。

もちろん、カブは高速が使えないので、ルートも必然的に変更になります。
とりあえず、GoogleMapで高速なしの経路を調べました。
結果、R121(会津西街道)で日光に出て、足尾経由で現地入りしなさいとのこと。
なるほど、まぁ無難なトコロですね。

このルートは過去に何度か走ったことがあります。
カブのような小さな車両で挑むのは初めてですが、それでも7~8時間で走り切れるでしょう。
そんな軽い気持ちで、出発日の朝を迎えることになりました。
そしてこの油断が、あとから裏目にでてしまうのですが、それはこの先のお楽しみです。

さすがカブ、荷物がたくさん積めます。

前日に、鍋と芋と調味料と、その他もろもろの芋煮キットを揃えました。
そして、10年ぶりぐらいにキャンプ道具を引っ張り出してパッキングです。


ポイントは、いかにイージーに給油できるようにするかですね。
荷台とは別に、ダブルシートにテントとシュラフが入ったバッグを積みました。
これなら途中の給油でも、スムーズに荷物の脱着ができるハズです。

我ながらいい感じに積めたと、まずは自己満足。
リアに荷重が偏って、走り出すとフロントがすこしふわふわするのはご愛敬ですね。
配偶者に見送られて、朝の8:35に桐生に向けて自宅を出発しました。

裏磐梯は紅葉が見ごろでした。

10月最終週末の山形は、とても気持ちの良い秋晴れです。
ちょっと心配だった荷崩れも杞憂で、R13を快調に南下していきます。

米沢からはR121の大峠が最短になりますが、今回はすこし回り道をしてスカイバレーです。
初めて会津西街道を走ったのは学生時分、ガンマで最初のロングツーリングでした。
あの頃は、いまのように大峠が整備されていなかったので、最短がこのルートだったのです。
せっかくなので、33年ぶりに想い出のルートをトレースすることにしたのでした。

スカイバレーの頂上から、福島側にすこし入ったところで一枚です。
今回は、檜原湖がとてもきれいに見えました。
ただ、頂上付近はとても寒かったですね。
スカイバレーは、あと一週間で冬季通行止、谷向こうの吾妻連峰は真っ白でした。

急峻なことで有名なスカイバレーですが、荷物満載のカブでも2速でなんとか登坂できました。
そして、福島側の下りは、仙台ナンバーのトライアンフとランデブーです。
下りなら、大きいBikeにも普通についていけますね。

檜原湖の湖畔で一枚、紅葉がとてもきれいでした。

会津田島で、痛恨のルートミスです。

裏磐梯からはゴールドラインを通り、猪苗代湖を横目に会津盆地に下りていきます。
猪苗代町で一回目の給油、会津若松の市街を抜けていよいよ会津西街道を南進ですね。

このあたり、大内宿までなら、ここ何年かでもちょくちょく来ています。
しかし、カブですと芦ノ牧温泉からの上り坂がきつかったですね。
そして、大内宿の辺りが峠ということを今回の走りで初めて知りました。

大きいBikeやクルマでビュンと走り抜けると、これがなかなか気づけないのですね。
カブですと、このような微妙な部分が手に取るように分かって面白いです。

峠のトンネルを抜け、下郷から会津田島に向かって長い下り坂を下っていきます。
このあたり、道が狭くてクルマが多く、しかも今回は道路工事で大渋滞でした。
阿賀川対岸の紅葉を眺めながら、車列に並んでしばし小休止です。

自宅を出発して4時間、ようやく中間地点の会津田島に到着しました。
カブで山道を走ってくると、会津田島がとても大きな街に感じてしまいます。
まるで、古の旅人気分ですね。

そして、カブで走るとこれまで見えなかったモノが見えてきます。
ここ、とてもレトロな旅館などがあって、なかなか面白そうなところですね。

それで、そんな会津田島の街並みに気を取られて、重要な標識を見落としてしまいました。
日光に向かうなら左折のところ、只見に向かって直進してしまうという痛恨のミスです。

もちろん、最初は間違えたのにぜんぜん気づかず、只見に向けて爆走です。
しかし、並走しているはずの野岩鉄道がいつのまにかなくなっていて。
そして、右にあるハズの太陽が左にあることで、自分が西進していることに気づきました。

素直に道端にBikeを停めて、スマホで確認してあちゃーって感じでしたね。
あのときあの分岐で、宇都宮という文字だけ見えて完全に勘違いしたのでした。

昔、ここの標識は、行き先の表示が「日光鬼怒川」だったと思います。
ところが、現在は宇都宮に変わってしまっているのですね。
基本的に宇都宮と日光は別の街ですから、違う道と思い込んでしまったのでした。

もちろん、国道番号をキチンと追ってさえいればよかったのですけれど。
でも、宇都宮という表示は、ちょっとフェイクだと思いますね。
いずれにしても、只見まで走ってしまう前に気づけてラッキーでした。

桐生ツーリング2021 その2につづく。