腕時計徒然-03

電池切れ時計を修理しました。

息子のウェーブセプターに始まり、自身も配偶者とのペアウォッチを購入して。
そしたらやはり、これまでの時計も復活させたくなってきました。

長いこと、引き出しの肥やしになっていた時計たちです。
すべてが電池切れで、10年以上放置状態でした。

電池交換さえすれば、基本的にすべて復活するハズです。
ただ、これを時計屋さんにお願いするのも面倒くさい。
中には、交換だけで5,000円、納期2週間なんてモデルもあります。

なので、ここは道具を買って自分で交換してみることにしました。

十分に使える道具です。

さっそく、腕時計の電池交換でググると、ま、たくさんの情報が出てきます。
それで結論から言うと、まずはAmazonで分解用の道具を購入ですね。
Amazonのサイトで物色するに、以下のツールセットをみつけました。

時計修理工具セット、1,429円也です。

裏蓋外しだけを買っても良かったんですけど。
数百円プラスでフルキットならと、こちらを選びました。

ちなみにこの工具セット、レビューをみると使えると使えないの両極端です。
若干の心配もありましたが、でもこーゆー場合は大抵は使い物になります。

注文から二日後、工具セットは滞りなく届きました。
まずは、最重要ツールの防水裏蓋用のオープナーをチェックです。

レビューによるとガタガタのモノもあるようですが、私のモノは大丈夫でした。
裏蓋に食い込ませる詰めの部分も、しっかりした作りです。

たくさんの種類の爪が付いてきましたが、必要なのは上記の1種類だけですね。

時計の固定器具、これ必須でした。

ノーマルタイプの裏蓋オープナーです。
マイナスドライバーで代用できるかなとも思いますが、やはりこれなしでは厳しいでしょう。

先細のピンセットとベルトピン外し、極細のマイナスドライバー。
これらも、なにかと必要です。

やはり、工具をセットで買ったのは正解のようでした。
それでは、いよいよ運命の電池交換です。

防水タイプの電池交換

一番に交換したいのはタグ・ホイヤーのクロノグラフなのですが。
ぶっつけ本番はリスクが高いので、まずはG-SHOCKで練習です。

1995年製の、MRG-100です。
それまでの、カシオのデジタル=安物というイメージを払拭するモデルでした。
定価50,000円、今では珍しくない価格ですが、当時はカシオのデジタルにしては破格でした。

チタンボディが渋いです。
月日と曜日が同時表示の使いやすい時計で、20代後半のメイン機でした。
ただ、チタンでもそんなに軽くないところに時代を感じますね。

さっそく、購入したばかりの裏蓋オープナーで挑戦です。
爪の幅を合わせて食い込ませ回してみますが、なかなか固いですね。
時計の固定器具を使って、やっとのこと蓋を外すのに成功しました。

外れてしまえばこちらモノ。
慎重に電池を交換して、カシオお約束のAC端子ショートでリセットです。

20年ぶりの復活です!
やっぱり、復活すると嬉しいですね。

これに気をよくして、いよいよタグ・ホイヤーに取り掛かります。

タグ・ホイヤーは、ちょっと大変

いよいよ、本命のタグ・ホイヤー クロノグラフの電池交換です。

こちら、営業時代の勝負時計でした。
電池が切れて10年以上、針ズレもしていてちょっと残念な状態です。

このタグ・ホイヤー、格好は良いのですが電池交換が大変です。
街の時計屋さんに頼むとメーカー直送、そして料金が5,000円です。
最初に頼んだ時は、あまりの高額に驚愕しました。
納期も、10日~2週間ぐらいかかります。

確かに、防水テストまでするので致し方ないとは思います。
でも、5,000円だったらG-SHOCKの廉価モデルが買える料金です。
正直、普段使いするレベルなら、メーカーの防水テストは不要でしょう。
工具代に1,500円かけても、ここはDIYにトライしてみるべきだと思います。

ということで、意を決してクロノグラフにオープナーをかませてみます。
しかし、、、固い!!
何度かメーカーで電池交換しているので、ガッチリ固定されているようです。

ガレージから作業台を持ってきて、付属の時計固定器具を取り付けて格闘すること十数分。
なんとか、裏蓋を外すことができました。

裏蓋を外してしまえばこっちのモノです。
マイナスドライバーで留め金を外して電池交換、十数年ぶりにサクッと復活です。

ズレていた針も、ネットで戻し方を調べて修正しました。
完全復活です!
ちなみに裏蓋は、次回の交換時に苦労しないように少し緩めの締結です。(笑)

通常タイプもできました

もうひとつ、タグ・ホイヤーのボーイズタイプを持ってます。
こちらは、営業時代の通常用でした。

クロノグラフと違い、こちらはサクッと裏蓋外せました。
電池交換も上に乗っかっているカバーをピンセットで外すだけなので、とても楽ですね。
ただ、使っていない間に手首にも肉が付いたようで、バンドが ちょっと キツイです。
こちらは、後日の宿題ですね。

ここまでで防水タイプの電池交換完了。
裏蓋オープナー、いい仕事をしてくれました。

お次は、通常タイプの電池交換、まずはSEIKOのクオーツです。
冠婚葬祭用にと、何の変哲もない革バンドのアナログ時計を持っていたのでした。

何の変哲もないとはいえ、かなり極薄。
1980年代後半は、こーゆー薄型のクォーツが流行ったのですね。
電池も SR716SW という、ちょっと特殊なタイプでした。

次は、こちらのドカティ時計です。

851とPASO、それと900SSを足して3で割ったようなBikeが描かれてます。
これ、東京出張の時に、JR蒲田駅西口の露店で見つけたのでした。

露店で売ってるような時計なので、品質などはほとんど期待していませんでした。
ところが、これが意外にも掘り出し物でして。
精度もとてもよく、もちろん壊れることもありません。
以前、電池切れでお世話になった街の時計屋さんに「これとても良い時計だよ」とお褒めまでいただいたお気に入りの一品。ちょっとしたパーティーに遊びでつけていくのに最適です。

それで、こちらもサクッと裏蓋外して電池交換、20年近い眠りから無事に目覚めたのでした。

あとは、GUCCIの時計もあったりします。
こちらは、裏側1/3のところにオープナーを突っ込んで、無事に開蓋ですね。

電池は、ドカティ時計と同じものでした。
取り付けの向きが、通常とは逆なのが面白いですね。

合計7台、復活しました!

最後は、PRO TREC の電池交換です。

こちら、電波ソーラーPRO TREC の初期モデル。
今では珍しいかもの2センサーです。
本当は3センサーが欲しかったのですが、ちょっと高くて買えなかったのですね。
それに、PRO TRECにしては、普段使いに支障のない薄さも購入の決め手でした。

ちなみに、電波ソーラーでも電池寿命はあるようです。
経験的に、カシオのソーラーなら5~7年といったところでしょうか?

それで、この充電用のボタン電池が結構高額。
Amazonで1,500円、でも昔は入手の手立てもなかったから、手に入るだけラッキーです。
ベルトの切れたG-SHOCKは、汎用のCR1616で5年近く動いてはいますが。
今回は正規品のCTL1616を奢りました。

PRO TRECは、配偶者とのペアだったWWFモデルからのお付き合いです。
やはり、この時計は面白いですね。
気温については体温の影響を受けるので微妙ですが、気圧と高度はマジに使えます。
山登りの時はもちろん、ツーリングの時やあるいは街歩きでも、その場所の高度が分かるというのは便利で刺激的ですね。

基本、カシオの時計はプラスネジ4本での締結なので、専用ツールは不要です。
MRG-100 と同じように、電池交換の後はAC端子ショートでリセットすれば復活です。
ちょっと年季の入ったPRO TRECですが、まだまだいけますね。

ということで、計7個の時計の復活が叶いました。
これに、既存のスクエアG-SHOCKとSwatch、それに今回購入した手巻きのペアを合わせると計10個になります。
改めて確認すると結構な台数の時計持ちで、自分でもちょっとびっくりですね。

いずれにしても、これからは自分で電池交換できると思うと気が楽です。
折角の腕時計コレクション、あとは引き出しの肥やしにならないようにですね。
今回の電池交換が無駄にならないよう、できるだけローテーションしていこうと思います。