桐生ツーリング2021 その4
今年も大切な人に会うために、群馬県桐生市まで走ってきました。
今年で15回目になるこのツーリング、今回はカブでの参戦です。
ひさしぶりに、一泊のロングツーリングになりました。
それでは、その最終回を書いていこうと思います。
桐生ツーリング2021 その3はこちら。
山形までは、最短ルートで走ります。
ということで、小雨がぱらつく中、山形に向けてカブを走らせます。
途中の富弘美術館で記念撮影、実はここ15年前にも家族で来ているのですね。
取り急ぎ、あのときと同じ構図で撮ってみます。
ここに再び、しかもカブで来るとは、15年前は夢にも思いませんでした。
日光へ抜けるR122の群馬側は、思ったよりもなだらかな上り坂で一安心です。
日光トンネルの手前も、後続車から煽られることなく登ることができました。
そして、またもや日光街道の杉並木を走ります。
せっかくなので、ここでも記念写真を撮りました。
JR日光駅でも一枚です。
レトロな駅舎とカブが、いい感じでマッチしていますね。
日光は、子どものときに最初で最後の家族旅行で来たところです。
48年前もこの駅舎だったよなぁと、しばし感慨に浸りました。
お土産を買って、あとはひたすら北上です。
今市からR121に入ったあたりで、天気も良くなってきました。
そろそろ、お土産をゲットしておきたいトコロです。
日光街道には、カステラ屋さんや湯葉屋さんなどが軒を連ねていました。
そして、R121沿いにチーズたまごなるお菓子屋さんをみつけてインです。
8個で850円、チーズが入ったお饅頭ということで、なかなか美味しそうですね。
おみやげも無事にゲットできたところで、あとはひたすら走るだけです。
帰りは有料道路とバイパス使って、鬼怒川をサクッとパスしました。
川治温泉の急坂を2速全開で駆け上がり、県境の山王峠に向けてカブを走らせます。
カブの速度だと、前の車に追いつかないからなのでしょうか?
なぜか今回はクルマがすくなく、紅葉の中をたいへん気持ちのいい走りでした。
そして、15時半に東北入りです。
会津田島で小休止、喜多方でラーメン休憩です。
東北道で白河を越えたときもそうですが、東北エリアに入ると空気感がちょっと変わります。
ぶっちゃけ、のどかで田舎臭い感じになるのですね。
これは、それまでの高原らしい風景が、田んぼ主体の田園風景に変わるからなのでしょうか?
と、そんなことをツラツラ考えながらアクセルを開け続けます。
そして会津田島に到着、駅でトイレ休憩しました。
しかし、この会津田島駅、会津の奥地にあるとは思えないような立派な駅舎ですね。
そして、改札口の電光掲示板には、17:49浅草行きと表示されています。
ここと東京の浅草が鉄路一本でつながっているのは、やはり不思議な感じですね。
なお、桐生に行くときにみかけたレトロな旅館はこちらでした。
ネットによれば、一泊の料金はひとり8,000円とのこと。
ぜひぜひ一度、泊まってみたいモノですね。
16時すぎに会津田島を出て、夕暮れの会津西街道をひた走ります。
大内宿に向かう峠は、帰りの方がゆるやかな勾配で助かりました。
そして、日もほとんど暮れた17時に会津若松に到着です。
日光からずっと山の中を走ってくると、あの会津若松が大都会に感じますね。
古の旅人も、たぶんこんな感じだったのでしょうね。
塩川で最後の給油です。
LINEを確認すると、夕飯はどうするのか?と配偶者からメッセージが入っていました。
飯は食べていくからと返信して、再びR121を喜多方に向けて北上です。
そして、いつものラーメン来夢に転がり込み、チャーシュー麺味玉つきを注文しました。
朝のカレー芋煮のみで、ただひたすら走り続けた体に喜多方ラーメンが染み入ります。
8分でラーメンと餃子を完食して、再びカブで山形の自宅を目指します。
ここまでくれは、あとは勝手知ったるトコロですね。
時刻も18時をまわったばかりですしし、うまくいけば19時半には帰還できそうな感じでした。
最後の最後に、またもや痛恨のミスです。
しかし、そんな風に油断したのが悪かったですね。
夜の帳が下りて、いつもとは違う雰囲気の喜多方市内です。
予定では市内を抜けて、熱塩温泉を通るR121の旧道に出る予定でした。
ところがどこをどう間違えたのが、とんでもない山道に迷い込んでしまったのです。
気づいたら漆黒の森の中、足元はダートで焦りましたね。
泣きながらスマホで現状確認してリカバリーです。
ここで30分ほどロスしてしまい、結局帰還できるのは20時過ぎになってしまいました。
そして、最後の山越えになるR121の大峠は、なぜか山形側に街灯がないのです。
カブのローソクのようなヘッドライトでは、先のカーブが右か左かも分かりません。
こんな時に限って、前後に走るクルマもいないのですね。
もう半べそ状態で、真っ暗闇の峠道を米沢に向かって必死に降りました。
米沢に着いてのは19:15、あとはR13を素直に北上して20:19に無事に帰還となりました。
今回の走行距離641km、所要時間約16時間、平均燃費は48km/Lです。
道を間違えるというトラブルがあったモノの、我ながらいい走りでした。
老後はカブに鍋を積んで、さすらいの芋煮旅も悪くないかもしれません。
ちなみに、今回走った会津西街道は、ときどき夢に出てきます。
ただ、夢にでてくる街道は山道ではなくて、第二東名のような高規格の高速道路。
東北道とは別に、東北の真ん中貫くこちらの道路もあるんだよという感じででてきます。
そして、私はいつもそこを、Bikeやクルマでひた走っているのですね。
長らく、どうしてあのような夢をみるのか不思議でした。
今回、ひさしぶりに会津西街道を走って、これがあの夢の原本なのだと気づきましたね。
学生のときにここを走った体験は、自分の中ではかなり大きいことだったようです。
そして、このあたりは檜枝岐村など、まだ未踏のトコロがたくさんあります。
来年はぜひ、奥会津をテーマに走りを楽しみたいと思いますね。