デジタルアタッチのOffice2021

2021年10月に、Microsoft Office 2021 がリリースされました。
これまでのOfficeとの大きな違いに、デジタルアタッチ版の存在があります。
今回は、そのデジタルアタッチ版について、詳しく解説していきます。

プロダクトキーのカードがないモデルです。

2021年10月に、Microsoft Office 2021 がリリースされました。
製品構成は2019と大きく変わりませんが、ライセンス認証方式が変わっています。

まずひとつは、デジタル認証になったということですね。
くわしくは、こちらを参照してください。

そしてもうひとつは、デジタルアタッチ版(DA版)が導入されたことです。
これは、プロダクトキーが電子版になったモデルです。
具体的には、パソコンのマザーボードの中にプロダクトキーが組み込まれています。

DA版は、これまでのように紙に書かれたプロダクトキーを打ち込む必要がありません。
アカウント紐づけタイプは、最初にOfficeを起動したときに紐づけすれば完了です。

また、紐づけされないタイプにいたっては、何もすることがありません。
パソコンを買ってきてすぐに、初回セットアップなしでOfficeを使うことができます。

ということで、とても使いやすいDA版ですが、運用面でこれまでと違う部分もあります。
それでは、そのあたりのことを詳しく解説していきたいと思います。

このDA版は、一部のパソコンのプレインストールモデルに対応しています。
2021年12月時点で対応しているモデルは、以下の通りです。
 ・Microsoft surface
 ・富士通の一部のモデル
単体販売のパッケージ版やサブスクリプションモデルには、DA版はありません。

DA版の初回セットアップ

紐づけタイプの場合

Officeを一番最初に起動したときに、サインインの画面が出てきます。
そこで、紐づけしたいアカウントでサインインすれば完了です。
紐づけは後から解除や変更ができないので、慎重に行ってください。

紐づけしないタイプの場合

基本的に、何もすることはありません。
初回セットアップなしで、Officeを使い始めることができます。

DA版の再インストール

紐づけタイプの場合

これまでの紐づけタイプように、マイアカウントページから再インストールします。
そして、起動した後に紐づけしたアカウントでサインインしてライセンス認証します。

紐づけしないタイプの場合

紐づけしないタイプは、マイクロソフトストアから再インストールします。
【マイライブラリ】の【デバイスに含まれる】から、Officeをインストールしてください。
ライセンス認証は、Office起動時にマザーボード上のプロダクトキーで自動的に行われます。

紐づけのアカウントがわからなくなったとき

DA版の場合、救済処置はありません。
紐づけのアカウントがわからなくなったら、Officeは買い直しになります。
これまでのモデルよりもシビアですので、アカウントはしっかり管理しましょう。

マザーボードを交換したとき

紐づけされないタイプは、メーカーから新たなプロダクトキーが送られてきます。
それを使って、新たにセットアップしてください。
なお、この場合は、Officeは紐づけタイプのモノに変更されるようです。

もし、プロダクトキーが送られてこない場合は、マイクロソフトに相談になります。

紐づけタイプは、これまでのようにマイアカウントページからインストールします。
起動時に上限エラーがでるときがありますので、そのときはマイクロソフトに相談です。

便利なDA版ですが、運用には注意が必要です。

以上が、デジタルアタッチ版(DA版)Officeの説明になります。
DA版はプロダクトキーのカード紛失というリスクの少ない、とても便利なシステムです。

ただし、運用には注意が必要です。
まずは、紐づけしないタイプのマザーボード交換ですね。
これについては、必ずメーカーに依頼してください。
マザーボードを個人で交換したときは、Officeは使えなくなるので注意が必要です。

あとは、紐づけアカウントの失念ですね。
今後は、このDA版が増えてくるモノと思われます。
アカウントの管理は、これまで以上にしっかりと行っていただきたいと思います。