ガンマのタンクキャップを修理しました。

今年に入って、学生時代に入手したオートバイのレストアをしています。
オートバイはスズキのRGV250ガンマ、36年前に発売されたモデルです。
前回までで、ようやくエンジン始動までこぎつけました。
今回は、タンクキャップの修理を行います。

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タンクキャップのパッキンがボロボロでした。

今年に入って、学生時代に入手したオートバイのレストアをしています。
オートバイはスズキのRGV250ガンマ、36年前に発売されたモデルです。
前回まででエンジンはかかったモノの、まだ課題が2~3残っていました。
今回は、そのうちのひとつ、タンクキャップの修理を行いたいと思います。

このタンクキャップですが、キャップを閉めたときの手応えがまったくありません。
給油をしたときにはじめて気がついて、ちょっとヤバい感じです。
よくよくキャップを見てみると、パッキンのゴムがガビガビで粉砕寸前の状態でした。
タンク自体は状態が良く、内部に錆もほとんどなかったこともあり、ここはノーマークでした。

タンクキャップを眺めた感じでは、ゴムのパッキンを交換すれば直りそうです。
そこで、最初はトヨトミレインボーの感覚で、パッキンを自作しようと思いました。
ところが、実際にタンクキャップを分解してみると、そこまで単純な話ではありませんでした。

しかも、タンクに付けたまま分解したら、劣化したパッキンがボロボロと取れてきます。
そしてパッキンを取り外すと、今度はパッキンを押える小さいバネがバラバラと落ちてきました。
これらがタンク内に落ちたら、完全に詰みでしたね。
タンクキャップ、甘く見ていましたが、とても複雑な構造のようです。

劣化したパッキンも、とても自作できるような代物ではないことが判明しました。
パッキンだけ入手したくても、すでに部品としては出ていないようです。
そこでいろいろ調べると、タンクキャップのリプレイス品がネットで販売されていました。
このキャップは当時のスズキ汎用品のようで、Amazonで中華製コンパチ品が1,500円です。

であれば、リプレイス品のパッキン流用で、なんとかなりそうですね。
1,500円なら、パッキン代だと割り切ることもできます。
ちなみにネットをみると、キーシリンダー交換という難関コースに挑む人が多いようですが。
現状、パッキン以外はそのまま使えそうなので、あえてイバラの道は歩まないことにします。

Amazonで、リプレイス品を購入しました。

戦略が決まったら、さっそくAmazonでリプレイス品を購入ですね。
二つ並べてみると、コンパチながら微妙に造りが違っています。
もちろん、ノーマルの方が全体的な造りはしっかりしていますね。

まずは、リプレイス品を分解してパッキンを取り出します。
写真右上の黒いゴムの輪が、今回流用するパッキンですね。

キーシリンダーにもOリングが組み込まれています。
あまり劣化してる感じではありませんが、ここもリプレイス品のリングに交換しました。

表側のパッキンは形状が違うので、これは現状のモノをそのまま使います。

しかし、このタンクキャップですが、本当に複雑な作りでびっくりですね。
キーのフタにはこんな小さなベアリングが仕込まれていて、失くしたら即詰みです。

ベアリングは、ネットでその存在を知っていたので気をつけていました。
しかし、いざ組み立てようとしたら、キーカバーのヒンジピンがひとつありません。

このピンは貫通タイプだと思い込んでいたのですが、左右それぞれ小さいピンが挿入なのでした。
ということで、心当たりを探しますが、Φ2×9の小さいピンが見つかるワケもなくですね。
しかも、Φ2×9は特殊サイズでネットでも代替品がなく、リプレイス品のピンはサイズ違い。
ここで、完全に詰み状態に陥ってしまいました。

失くしたピンをリカバリーして、なんとか修理ができました。

ここで、ネジ箱を漁っていたら、Φ2の小さなドライバーを発見です。
これを使えばリカバリーできるかもということで、ペンチで切断してピンをつくりました。

なんとかリカバリーすることができて、ホッと一安心です。

あとは、あたらしいパッキンを組み込んで、タンクキャップを組み立てます。

最後に、パッキンを交換したタンクキャップをBikeに取りつけて、修理は完了ですね。
ここで、ふと足元をみると、失くしたピンが落ちていました。

このような事象を、かつてはマーフィーの法則と言ったりしましたね。
いつの時代も、世の中とは、このようなモノだと思います。
それで、せっかくなら、見つかったオリジナルのピンにしておきたいですね。
そこで、またタンクキャップを外して分解して、再び組み立て直したのでした。

ということで、想定外に翻弄されたタンクキャップの修理でした。
でも、これでキャップの手応えも戻りましたし、安心して給油ができます。
ここまでくれば、ガンマのレストアもいよいよ大詰めですね。
はやく、2stサウンドを堪能しながら、あちらこちらを走り回りたいモノです。

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