トイレのバルブユニット交換

トイレが水漏れするようになったので、バルブユニットを交換しました。
この修理、メーカーに頼んでもやってもらえません。
後学のために、修理手順をアップしておきたいと思います。

突然、水漏れするようになりました。

腐食したトイレの床を直して一安心と思ったところ、またもやトラブル発生です。
今度は、気づくとトイレ左後方が水浸しなのでした。

どうやら、便器の側面から水がしたたり落ちているようです。
ネットで調べると既知の不具合のようで、まずはメーカーに来てもらうことにしました。

メーカーのサービスマンによると、バルブユニットという部品からの水漏れのようです。
しかし、すでにバルブユニットは生産していないので修理はできないと言われました。
そして、この機会に新しいトイレにしましょうと、総合カタログをおいて帰っていきました。

たしかに、設置して15年になるトイレです。
部品が欠番になるのも、仕方がないことかもしれません。

でも、トイレをリニューアルとなると、費用が半端ないです。
ということで、もう少し何とかならないか、ネットで調べてみました。

ちなみに、我が家のトイレはTOTOのTCF9562というモデルです。
モデル名とバルブユニットで検索したら、該当のバルブユニットがサクッとでてきました。

バルブユニットの型番は、TCH785Nです。
しかも、販売までされているではありませんか。
あとは、自分で交換ができればなんとかなりそうです。

バルブユニットの交換で検索すると、こちらの動画が出てきました。

なんとも素晴らしい動画ですね。
動画を観る限り、私でもなんとか交換できそうです。
ということで、さっそくバルブユニットを注文しました。

自力で交換しました。

GW明けの週末に、バルブユニットが届きました。
工具を揃えて、さっそく交換にチャレンジです。

まずは、トイレの電源を抜いて止水栓を閉めます。
また、トイレには段ボールでふたをして部品が落ちても大丈夫にします。
このような下準備が、スムーズに作業を進めるためのコツですね。

下準備ができたら、いよいよカバー左右のネジを外して開帳です。

左右のネジは前後で長さが違うので、忘れないようにメモですね。
上ユニットにつながる配線が三か所ほど、これを外してようやくカバーが取り外せます。

カバーを外すと、いかにも贓物という感じの中身がでてきます。
正直、あまり美しくないですね。
たぶん、メンテナンス性はあまり考えないで設計されているモノと思われます。

ただ、よくよく眺めてみると、そんなに複雑な構成でもありません。
交換するバルブユニットは、贓物群の左側にあります。

届いた新品のバルブユニットと見比べるに、締結個所は3か所ですね。
そのうち、下ふたつは手前の黒カバー下にあるので、カバーを取り外します。

ユニットを取り外す前に、入水管を外します。
また、右隣りの部品も干渉するので、ネジをひとつ外して動かせるようにします。

ここまできたら、ようやく取り外しができますね。
下側のネジ2つはプラスチックの部品と共締めなので、慎重に外していきます。

最後に出水側のホーズとリード線5か所を外せば、無事にユニット取り外すことができます。
取り外しができれば、作業は8割終わったようなモノですね。
水漏れを拭き取って、今度は逆の要領で新品のユニットを取り付ければ完了です。

交換が終わったら、止水栓を開けて電源ONですね。
問題なくウォッシュレットが動作することを確認して一安心です。
もちろん、今度は水漏れもおきません。

ちなみに、作業の難易度は中級ですかね。
ディスクトップパソコンのHDDが交換できる人なら、問題なく作業できると思います。

バルブユニットも直せそうです。

さて、取り外したバルブユニットですが、どこから漏れているのか確認しました。
そうしたところ、このバルブユニット近傍が水濡れしていて怪しいようです。

もうすこしバラしてみると、シャフトのOリングが硬化してボロボロです。

たぶん、水漏れの原因はこれですね。
このOリングを新品に交換すれば、水漏れは直ると思います。

ということで、このバルブユニットは取っておくことにしました。
いずれ、同じユニットを使っている二階のトイレも壊れるような気がしますので。
そのときは、Oリングを交換したこのユニットを試してみたいと思います。

とにかく、今回は一万円少々で直せてラッキーでした。
バルブユニットを販売している設備プラザさんには、感謝しかありませんね。

しかし、メーカーがもうないという部品が、ネットで入手できるというのも微妙です。
もちろん、部品供給義務はないですし、修理を断るメーカーの立場も分かりますけどね。
思うに、この水漏れに対する完璧な対応策は、存在しないのかもしれません。

でも、トイレのようなインフラが15年ちょっとで使えなくなるのは、ちょっと問題ですね。
たぶん、この水漏れ問題で、TOTOはずいぶんと信用を落としているようにも思います。
少なくともこの先、私はここのタンクレスは絶対に買いません。

たしかに、快適で格好のいいトイレも魅力的ですけどね。
ただ、トイレには、もっと大切にしなくてはいけないモノがあるのではないのでしょうか?
これを機にメーカーとして、もう一度原点に立ち返って欲しいと思います。