桐生ツーリング2022 その4

今年も遠くの友人に会いに、カブで桐生まで走ってきました。
2泊3日のBike旅も、いよいよ最終章です。
最終日は、南会津の下郷町から会津若松にかけてのエリアを、カブでじっくり探索しました。

桐生ツーリング2022 その3 は、こちら

県道349号線で、下郷町を探索しました。

和泉屋旅館さんを後にして、まずは三浦屋さんというお菓子屋を目指します。
会津田島のパンフレットによると、ここの鴫山というお菓子が有名なのですね。
お菓子好きの家人にうってつけのお土産だと思い、立ち寄ってみました。
そうしたところ、月〜火曜日は定休日ということで残念です。

まぁ、このあたりは平日旅あるあるですね。
お菓子はまた別の機会にということで、気を取り直してBikeを走らせます。

ツーリングの最終日は、じっくりと下郷町を探索することにしました。
R121を走るとき、いつも阿賀野川の向こうに道があるのが見えます。
地図で確認すると県道349ということで、いつか走ってみたいと思っていました。
会津鉄道と並走するところも、鉄である私の旅心をくすぐりますね。

ということで、会津田島からR121を右折して県道349に入ります。
貸し切り状態の県道をひたすら東進、川向うにみえるのはR121のスノーシェッドですね。

雨に濡れる紅葉が、とてもきれいでした。

南会津は、古い民家がたくさん現役稼働していますね。
いかにも日本の原風景といった感じで、旅情たっぷりです。

塔のへつりのあたりは、ちょっとした山道です。
ぬれ落ち葉が敷き詰められたところを、スリップダウンしないように慎重に走りました。

峠を抜けて、つらつらと北上して、湯野上橋から西岸に移ります。
橋上からの渓谷、絶景でした。

ただこの橋、北側の欄干がちょっと低くて怖いですね。

湯野上温泉駅で、観光客気分を味わいました。

橋を渡れば湯野上温泉駅、ここでしばしの小休止です。
茅葺の駅舎と丸ポスト、そこにカブがベストマッチですね。

駅舎の中では囲炉裏が稼働していて、ちょっとびっくりです。

駅舎で美味しそうなクルミ羊羹が売られていたので、家人へのお土産用にゲットしました。
そして、駅前のお土産屋さんに、あやしい血液型&生まれ月占いがあったので挑戦です。
ドキドキしながら開けてみると、当たっているような?といった感じの内容でした。

湯野上温泉でしばし観光客気分を味わって、今度は大内宿に向かいます。
道中の空の色、風の音、そして大気の触感に、今年はじめての冬を感じました。

カブらしい放浪の旅を堪能しました。

大内宿は、平日の朝10時にもかかわらず、駐車場からクルマが溢れています。
そんな大内宿は華麗にパス、というか、そもその目的は大内宿からの県道131なのでした。
県道131は、本来の会津西街道(下野街道)です。
ここで、古の旅人気分を味わってみたいと思ったのでした。

こちら、見てはいけない大内宿の楽屋裏です。
でも、個人的はそこに現実的な人の営みが感じられて、好きな風景ではありますね。

そして、この賑わいをみてあらためて、ここは関東からお客が呼べる北限なのだと思いました。
たぶん、前日通った三依が限界集落として存在できているのも、これが理由なのでしょう。
この経済的なバランスは、気温と湿度のバランスで存在する蔵王の樹氷に似ていますね。

と、そんなことをつらつらと妄想しながら、旧会津西街道をカブで行きます。

途中、いい休憩所があったのでコーヒーブレイク、なんとも最高に幸せなひとときですね。

県道131の会津若松側は、古街道の雰囲気が濃厚でした。
かつての旅人たちも、同じ風景を眺めていたのかもしれません。

峠を下りて会津盆地をひた走り、会津若松には12時前に到着しました。
まだ時間があるので、今度は会津若松の繁華街をチェックすることにします。

堅物なイメージの会津若松にしては、なかなかエグイですね。
ここまでのは、仙台や郡山にもないような気がします。

そして、振り返るとそこに美味しそうなラーメン屋さんがありました。

ラーメン・ギョーザの悟空林、飲み屋街のラーメン屋なので、まず間違いないでしょう。
入店してみれば案の定、席はすべて埋まっていていい感じです。
お勧めをきくと魔女ラーメン、そして、この魔女ラーメンが大当たりでした。


ザーサイが入った卵とじあんかけが特長の、いかにも中華屋さんのラーメンです。
麺も細縮れタイプでスープによく絡む、私好みのタイプでした。

お腹も落ち着いたところで、これも前から気になっていた七日町近辺を探索です。
ちょっと軽井沢化しているエリアで、若松にもこのようなところがあるとは驚きでした。

会津若松も堪能できたところで、そろそろ帰ることにします。
塩川で最後の給油、そして大峠から米沢へ。
でも、なんか名残惜して、南陽からは旧道をつないで15:40に無事帰還となりました。

全走行距離、625.1㎞。最高に気持ちのいい走りでした。

そして、困ったことに帰還して数日たっても、気持ちがふわふわしたままです。
今回の走りで、カブにこの装備ですと半永久的に放浪できることがわかってしまいました。
この放浪型のBike旅、あと2~3日も続けたら完全に社会復帰できなくなりますね。
スーパーカブにこんな魔力があったとは、あらためて驚くばかりです。