息子とオートバイで福島まで走りました。

連休の初日に、息子のオートバイが納車になりました。
そして、その翌々日、彼が済む福島市までいっしょに走りました。
当初は走り切れるのかとも思いましたが、無事にミッションコンプリートです。
それでは、その顛末をつらつらと書いてみたいと思います。

給油をするところからレクチャーです。

連休の初日に、息子のおオートバイが納車になりました。
そして、その翌々日、練習を兼ねて彼の住む福島市までいっしょに走りました。
自宅から福島のアパートまでは、距離にして100kmほどです。
乗り始めて実質2日目の彼にとっては少々スパルタなので、余裕をもって出発の予定でした。

とはいっても、彼のカブについては、やる事がまだすこし残っています。
まず、朝一番で近所の鍵屋さんににいって、スペアキーをつくりました。
あとは、Amazonに発注していた新しいグリップの到着を待ちます。
やはり、直接触れるグリップは新しいモノをと、ここも父である私の拘りですね。

ということで、グリップが届く間に荷造りです。
無頓着な息子は、Bikeで帰るとわかっていながらスーツケースで帰省でした。
しかし、そこはカブ、後の荷台にジャストフィットで一安心です。
そして、これはこれで旅情があってすてきですね。

ちなみに、私のカブには、配偶者が持たせる米10kgなどが満載でした。
帰省した息子にあれやこれや持たせる母親の心情は、いつの時代も同じですね。

グリップが届いたのが11時ちかく、即行で交換していざ出発です。
自宅を出たら、まずは近所のガソリンスタンドで給油をレクチャーしました。

このあたりも、息子にとっては初めての体験です。
昔と違って、いまはセルフのスタンドが多いですからね。
これも、時代の流れだなと思いました。

順調に走って、なんとか福島にたどり着きました。

ガソリンが満タンになったところで、いよいよ出発です。
ところが、500mほど走ったところで、息子のカブがエンストしてしまいました。
交差点で信号待ちのタイミング、後続車からクラクションを鳴らされ息子はパニック状態です。
どうやら、ニュートラルでないと押し歩きができないことを知らなかったようですね。

まずは、私がすぐにUターンしてリカバリーです。
エンストの理由は謎ですが、アイドリング調整で復活しました。
気を取り直して、再出発ですね。

R13のバイパスを南下して、飯田の交差点から交通量のすくない旧道をすすみます。
息子は、たまにシフトアップができないながらも、上山を抜ける頃にはだいぶ慣れてきました。
オートバイに乗り始めて2日目でこれだけ走れれば、Bike歴38年の父から見ても次第点ですね。
これなら、なんとか日が暮れるまでに福島にたどり着くことができるでしょう。

自宅を出て1時間半、13:30に米沢の道の駅に到着しました。
大型オートバイがたくさん鎮座している中、親子カブもなかなかの存在感です。

道の駅で水分補給をしながら、すこし長めに休憩しました。
そして、せっかくの二人旅なのでおいしいものをと、龍上海の米沢店まで足を延ばします。
ところが、やはりそこは連休ということで、お店の外まで人が溢れていましたね。
残念ですが、今回は龍上海をパスして、早めに福島に向かうことにしました。

米沢を14時に出て、いよいよ今回の本丸、栗子峠越えです。
ぶっちゃけ、50ccのカブで登るのかと思っていましたが、意外と大丈夫ですね。
登坂車線のある勾配のキツいエリアも、メーター読み40km/hでグングンです。
交通量がすくないこともあり、思っていたよりもイージーに峠に到着しました。

ここまでくれば、あとは下りオンリーですから楽勝ですね。
中野不動尊から十六沼公園を抜け、飯坂線沿いで福島市内に入ります。
この頃には、息子はほぼ独り立ちでしたね。

ただ、シフトアップはまだ苦手のようです。
このカブのギアチェンジ、苦手な人には本当に難しいようですね。
そこで、美術館の前で2速発進というテクニックをアドバイスしました。
このテクニックはすぐに気に入ったようで、しばらくはこれで走ってみるとのことです。

走った後の、二人で食べたラーメンがおいしかったです。

福島駅前から市内を抜けて、南福島のスーパーで買い物をしました。
自炊派の彼はスーパーでの買い物が生命線で、これもカブに乗り始めた理由のひとつです。
2台のカブに山のように荷物を積んで、17時に無事にアパートにたどり着くことができました。

Bikeから荷物を下ろしたら、今度はBikeの収納ですね。
ここで、問題が発生です。
チェーンロックがついていると思って南海部品で買ったカバーに、ロックが入っていません。
いかにも同梱されているかのような箱の絵に、すっかり騙されてしまいました。

ということで、また南福島までとんぼ返りです。
息子は疲れたということで、ここは父カブに二ケツで向かいました。
ちなみに、疲れたのは腕ではなく足とのこと、オートバイにはしっかり乗れているようですね。
タンデムシートの彼に、街中での危険ポイントなどを解説しながらホムセンに向かいます。

そして、無事にチェーンロックが手に入ったところで、お腹が空いてきました。
そこで、息子が勧めるラーメン屋さんに向かいます。
疲労と達成感でいっぱいの体に、温かいラーメンが染み入りましたね。
オートバイで走った後のラーメンのおいしさを息子と共有できて、ちょっと幸せでした。

アパートに戻り、カブにカバーとチェーンロックをかけて今回のミッションは終了です。

最後にアパート近くの公園で、息子と煙草を吸いながら反省会をしました。
息子は、栗子のトンネルがものすごく寒かったことなどを、すこし興奮気味に話してくれました。
このような話を彼とするような日が来るとは、感無量ですね。
あらためて、110kmの初走り、本当にお疲れさまでした。

彼のアパートを19時半に出て、自宅着は21時半でした。
やはり、オートバイは独りの方が気楽です。
なんだかんだで、息子と一緒の走りは気疲れしました。

とはいえ、親子ランデブーは、それはそれでとても楽しかったです。
オートバイ乗り冥利に尽きるというか、なんとも我ながら幸せなことだと思いますね。
こんな感じで、また一緒に走れることがあったらうれしいばかりです。