900SSのスイングアーム

壊してしまった900SSのスイングアームを落札しました。
すぐにでも交換したいところですが、まずはいろいろと下準備です。
そうしたところ、致命的な問題が発覚したりもしたのですが。
でも、なんとかクリアです。

ヤフオクで落としたスイングアームが届きました。

今年のGWに壊してしまった900SSのスイングアーム、ヤフオクで代替品をゲットしました。
ところが、なかなか交換するところまで手が回りません。

このところの週末は、実家の母親のワクチン接種に付き添ったり、妻から映画に誘われたり。
あるいは、BTSのオンラインライブなどで、なかなかまとまった時間が作れないのです。

それでも、平日の空き時間などを利用して、交換に向けての準備は着々と進めています。
まずは、代替品のスイングアームを磨き上げるところからですね。

格安の8,000円で落札したので、程度はそれなりです。
汚れや傷、アルミ特有のくすみなどがありますね。
それを、ペーパーやコンパウンドを使って磨いていきます。

それで、この磨き上げ作業は、やはり至福のひとときですね。
週末の午後、ガレージに陣取り、ペーパーでシコシコと汚れやくすみを落としていきます。
没頭するほどに、精神の汚れやくすみも取れていくようですね。

そうしたところ、ピボットの根元部分ににクラックが入っているのを見つけてしまいました。

さすがに、このクラックはヤバすぎますね。
極楽のアーム磨きから、一気に奈落の底に突き落とされたような気分になりました。

熔接で直しました。

ちなみに、クラックが入っていたのは駆動側のピボット部分です。
ちょうどチェーンガードの裏側だったので、ヤフオクの画像ではチェックできませんでした。
もちろん、ノークレームノーリターンの条件なので返品も不可能です。
とにかく、交換する前に見つけることができたのは不幸中の幸いでした。

それで、もちろんこのままでは恐ろしすぎて交換することはできません。
このスイングアームは捨てて、もう一回ヤフオクで探すところからかなとも思いました。

でも、まったく直せないという感じでもありません。
たぶん、熔接すればなんとかなるでしょう。

ということで、カブでお世話になっている行きつけのBike屋さんに相談しました。
そうしたところ、アルミ溶接できるところを知っているというとのことです。
やはり、このようなネットワークは大切ですね。

一週間後、修理が完了しました。

なかなかよい仕上がりですね。
ここまで溶接できていれば、まずは大丈夫だと思います。
Bike屋さんは見た目を気にしてくれましたけど、チェーンガードでかくれる部分です。
費用も6,000円とリーズナブルでしたし、大満足ですね。

それにしても、どうしてこのようなところにクラックが入るのでしょうね?
事故車だとしても、どのような事故をしたらこんなクラックが入るのか想像できません。
あとは、ピボットの締結ネジを強く締めすぎたことなども考えられます。

ただ、このスイングアーム、ヤフオクではクラックの入った個体をたまに見かけるのですね。
より力のかかる駆動側だったということは、経年劣化の可能性も否めません。
だとしたら、ちょっと怖すぎる話ですね。

いずれにしても、今回は怪我の功名。
ウィークポイントを溶接でガッツリ補強しているので、逆に安心できる感じですね。
あとは、これまでのスイングアームが大丈夫なのかが気になります。
交換作業が終わったら、よく確認しておこうと思います。

チェーン調節部分をグリスアップしました。

クラック問題が無事に解決したので、あとは仕上げです。
まずは、今回の発端となったチェーン調節部分を組み立てます。
調整ボルトにCRCをたっぷり吹き付けて、ワイヤーブラシで汚れを取ります。
あとは、これでもか!というぐらいに、ボルトにグリスを塗りました。

自分でもびっくりするぐらい、ウルトラスムーズにボルトが回るようになりました。
そして、このようにグリスアップしておくことで固着を防ぐことができます。
てかまぁ、最初からこうしておけば、こんな苦労をせずに済んだという話ですね。

世の中にチェーン調整ボルトが固着するオートバイも、あまりないとは思うのですが。
やはり、これもお国柄ってヤツなのでしょうね。
今回も、いい勉強になりました。

ということで、めでたくスイングアーム完成です。

我ながら、キレイに仕上がったと思います。
あとは、スイングアーム交換の決行日を待つばかりですね。
天気が良ければ、今度の週末の午後にでも挑戦してみようと思ってます。