浮気と不倫とセックスと

朝日新聞で、不倫についてのコラムを読みました。
不倫など門外漢ですが、いろいろと感じるモノはあります
正直、上述のコラムにはピンとこないトコロがありました。
そのあたりも含めて、いまの私の考えを書いてみたいと思います。

いまひとつ、ピンとこないコラムでした。

朝日新聞で、不倫についてのコラムを読みました。
不倫など門外漢ですが、いろいろと感じるモノはあります。
若いときから、有名人の不倫話がどうしてあれだけ大騒ぎになるのかが謎でした。

印象的なのは、石田純一さんの「不倫は文化」発言ですね。
当時は石田さんにシンパシーを感じていたこともあり、それもアリかなぐらいの感想でした。
ところが想定外にバッシングされる展開で、傍から見ているこちらが戸惑ってしまいましたね。

ただ、そこで不倫について深く考察したワケでもありませんでした。
今回はそのあたりについて、いろいろと思うトコロを書いてみたいと思います。

まずは、このスマホのタイムラインに流れてきた朝日新聞のコラムですが、正直ピンときません。
私たちはどうして他人の「不倫」にざわつくのかというタイトルで、プライバシーや海外事情、そして朝日らしくジェンダーを絡めてのコラムではありますが、いまひとつ本質に踏み込めていないような感じがします。

古今東西、浮気や不倫が絶えたことはありませんし、そのスタイルやメカニズムは千差万別です。浮気や不倫の数だけ、そこに至る理由や事情がありますし、まずはこれを一括りで論じること自体に無理があるとは思いますね。

ただ、結局のところは、浮気や不倫は色恋沙汰ということです。
もっとはっきりいえば、これはセックスの問題なのですね。
朝日新聞のコラムがいまひとつなのは、この本質に踏み込んでいないからだと思います。

セックスとは、とても理不尽で不平等なモノ

人間が生き物として存続するうえで、避けては通れないのがセックスです。
今後、医療技術が進歩すればまた違った展開があるのかもしれませんが、いまのところはこれなしでは、人類を永続させることはできません。

それで、このセックスですが、基本的には飲食や排せつ行為と同じ、ただの動物的な営みです。
ただ、セックスが男女二人で営まれるモノである以上、飲食や排せつほど単純ではありません。
何ごとも変数が1つ増えれば、事情はとても複雑になるのですね。

そして、このセックスはとても不平等で理不尽だったりします。
まずは、機会がとても不平等ですね。
容姿端麗な人やお金持ちはモテるので、より多くの人とセックスできるチャンスがあります。
いくら綺麗ごとを並べたところで、これが世の現実ですね。

また、セックスには妊娠というリスクがあります。
しかも、それには男女間で差があるのですね。
肉体的な構造に起因する部分が大きいとはいえ、なんとも理不尽な話だと思います。

さらに、セックスのモチベーションとなる性欲は、実に動物的です。
理性でもって扱うのが、とても難しい代物ですね。
人によってレベルや向き合い方も異なりますし、これがセックス事情をとても複雑にしています。

これらの事情から、古今東西セックスは秘匿されたり、あるいは妙に神格化されてきました。
童貞や処女といった言葉の存在も、このセックスの微妙な立ち位置を象徴していますね。
結婚も、この不平等で理不尽なセックスに折り合いをつけるための制度なのかもしれません。
まずは、このような客観的な現実を理解しないと、不倫を論じることはできないと思います。

他人の不倫を騒ぎ立てる人は嫉妬しているだけ

それで、結論をいえば、他人の不倫を騒ぎ立てる人は嫉妬しているだけなのでしょう。
要は、「ざまぁみろ」と、セックス機会が多い人のことをひがんでいるのですね。
特に、有名人や芸能人はセックス機会率が高いですから、なおさらのことです。
不謹慎とか子供がかわいそうとか理屈と並べたところで、結局はそこに行きつくと思いますね。

ちなみに、浮気や不倫は法律違反ではありません。
ですので、世間が騒ぎ立てる意義など、どこにもないのです。
それでも、あれだけ騒がれることが、私には長年の疑問でした。
しかし、今回の考察で、そのワケがすこし理解できたような気がしますね。

もちろん、当事者たちには傷つけたり傷ついたりがあるとは思います。
しかし、それはあくまでプライベートで、第三者が口出しできるモノではないですね。
こんなことで他人の尻馬に乗るのは、ある意味犯罪です。

とはいえ、セックスに直結する浮気や不倫話はとても刺激的ですからね。
衆目を集めやすいので、マスコミも積極的に取り上げるのでしょう。
本当に、浮気や不倫で騒がれる人は気の毒だと思います。

不倫騒動といえば、ベッキーのことも思い出されますね。
彼女も不倫報道で、彼女の商品価値だった爽やかな女の子というイメージが毀損されました。
個人的にはそれで商売あがったりになったと、報道各社を訴えてもいいぐらいに思いますね。

そもそも、セックス機会率は高ければよいというモノでもありません。
人生、迷いが少ないことに越したことはありませんからね。

そして体験してみれば、セックスなどいつもの排せつ行為の延長のようなモノです。
私の友人には、コミュニケーションのひとつだと言い切る人もいますね。
不毛な不倫騒動をみるにつけ、セックスをもっとフランクに考えればと思います。
そうすれば、もうすこし生きやすい世の中になるような気もしますね。