2020年TVドラマ マイベスト3
今年も、いろいろなTVドラマを観ました。
その中のマイベスト3を、勝手気ままな視点で書いてみたいと思います。
第三位:半沢直樹
まぁ、面白かったです。
すべてがあまりにもぶっ飛んでいて現実離れしていましたが、面白かったです。
放映中は、日曜夜九時からTVの前で笑い転げていました。
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一番笑えたのは、第四話で半沢が大和田常務を恫喝するシーンですね。
銀行の地下駐車場で、半沢の要求をのむかのまないか逡巡する大和田常務。
そんな大和田に対して、「どっちなんだぁぁあ!?」と半沢が言い放つところですね。
その半沢の言い方が、もはやヤクザ顔負けで凄すぎます。
しかも、それを受けた大和田常務が思わずひるんでしまうところも笑えました。
ハッキリ言って、あれはサラリーマンの話ではないですね。
私も30年近くサラリーマンをしていましたが、あの恫喝にあの展開はないです。
確かに、平社員が係長にむかってぐらいなら、10年に一回ぐらいはあるかもしれません。
でも、次長が常務にむかってというのは、絶対にありえないですね。
ましてや、あれだけのメガバンク、大企業であれば、なおさらのことです。
大企業の上下関係の厳しさというのは、ちょっとした体育会系の比ではありません。
それも役員クラスとなれば、ヤクザレベルといっても過言ではないでしょう。
ここだけの話、死ねぐらいのことを言われても、何も言い返せない世界ですからね。
そもそも、常務にむかってあんなことを言い放つ人は、次長にはなれません。
島耕作のように、上に対して如才なく対応できる人でなくては、出世はできないのです。
ということで、あのシーンには、痛快を通り越して愕然とさせられました。
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でもまぁ、その辺をも含めて楽しむドラマなのでしょうね。
この作品を時代劇と評する向きも多いようですが、まさにその通りだと思います。
悪役たちもことごとく現実離れしていますが、とてもわかりやすいですしね。
ただ、半沢がセントラル証券の部下に送ったセリフは、ちょっと綺麗事ですかね。
お客のため、世の中のためだけに仕事ができるほど、現実は甘くないと思います。
そういう意味では、ひそかに伊佐山部長にシンパシーを感じてしまう私でした。
ということで、今回の半沢直樹をまとめると以下の通りですかね。
伊佐山でなくては生きていけない。
半沢でなくては生きていく資格がない。
これからも、両人の良いトコ取りで生きていきたいと思います。
第二位:私の家政夫ナギサさん
多部未華子さんと大森南朋さん主演の、TBS火曜ドラマです。
ドラマの内容は、タイトルのまんまですね。
多部さん演じるキャリアウーマンが、大森さん演じる家政夫にいろいろお世話になる話です。
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なんといってもこのドラマ、多部未華子さんがはまり役です。
不器用で色気もないけど生真面目で仕事ができる女性を演じさせたら彼女は天下一品ですね。
ナギサさんとのやり取りよりも、私は多部さん演じるメイの仕事ぶりがお気に入りでした。
というか、ぶっちゃけ半沢直樹よりもナギサさんの方が、ずっとリアルです。
たとえば、メイがライバルに契約を獲られて落ち込むところとか、よかったですね。
思い込みで突っ走って失敗、そして自己嫌悪、仕事あるあるだと思います。
また、上司や同僚のフォローや気づかいといったシーンもよかったですね。
まぁ、ちょっと出来すぎの感も否めませんが、嫌いではないです。
職場の仲間のありがたさといったところが、うまく表現されているなぁと思いました。
というか、多部未華子さんといったら、やはり「これは経費で落ちません」ですね。
昨年、NHKドラマ10で放映されたこのドラマで、私は多部さんにハマりました。
ここでの多部さんも、ナギサさんのメイ以上に切れ者で、惚れ惚れする役どころでしたね。
ちなみに、「これは経費で」も、会社組織をとてもよく描いていた作品だと思います。
企業系ドラマのリアルさとしては、半沢直樹をはるかに超越していますね。
そんな「これは経費で」の追憶を期待した本作でしたが、そういう意味でも満足でした。
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なお、メイとナギサさんのあの展開は、まぁあり得ないとは思いますけど。
でも、メイのような少し偏屈な女性には、ナギサさんのような癒し系がお似合いですね。
そんな恋愛事情も、なかなかリアルでよかったと思います。
いずれにしても、あの手のキャラを演じる多部未華子さんは最高ですね。
来年も、OL姿の多部さんを楽しむことができたらなぁと思っています。
第一位:姉ちゃんの恋人
世間の評価はそこそこですが、個人的にはこのドラマが一番でした。
さすがは、有村架純さんに岡田恵和さんの最強タッグ、間違いのない作品です。
とにかく名シーンが多く、放映後もTVerで反芻して楽しむドラマは久しぶりでした。
個人的に一番のシーンは、第五話の真人のカミングアウトですね。
あそこで、真人をぎゅっと抱きしめる桃子は、有村さんの魅力全開でした。
第六話の観覧車もよかったですけれど、私はカミングアウト派ですね。
コンビニの駐車場で、みゆきに交際を反対されるところもよかったです。
「必要なんだよ、あんたには反対する人が」には泣けました。
姉ちゃんの恋を受け入れる弟三人のシーンも、グッとくるモノがありましたね。
あとは、桃子の告白も可愛かったし、真人の入社時エピソードもよかったし。
お弁当屋さんからの帰り道、夜空を見上げて涙する和久井映見さんも沁みました。
みゆきからカミングアウトされた桃子が和樹を呼び出し、パンチのシーンもナイスでしたね。
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本作を通じて、あらためて有村架純さんは素敵だと再認識しました。
今回の桃子も、肝っ玉な豪傑で、かつ愛おしいキャラがたまりません。
しかも、回を重ねるごとに可愛く魅力的に感じてきます。
これも、有村さんの役作りの上手さからくるモノなのでしょう。
有村さんは、見た目は可憐で控えめなイメージですけれど。
でも、実は気が強くてちょっとクセのあるキャラが、はまり役だと思います。
たとえば、本作の桃子役などはドンピシャですね。
これについては、ひよっこのみね子や、出世作になったあまちゃんの春子もそうでした。
実際の彼女も、その見た目とは裏腹の肝っ玉さんなのかなぁって、勝手に想像しています。
そしてやっぱり、岡田さんの脚本が素晴らしいですね。
登場人物の心の機微が、とても繊細に、そして心地よく描かれていると思います。
構成や展開の微妙な点を指摘する向きもありますが、私はまったく気になりませんね。
というか、アラフィフのおじさんには、これぐらいのゆるさがちょうどいいです。
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いま、一番後悔しているのは、これをレコーダーに録画しておかなかったことですね。
ぶっちゃけ、DVD BOX がでたら購入するかもしれません。
それぐらい、私のお気に入りなドラマです。
来年も、よいドラマを楽しみたいです。
なお、次点は、大河ドラマの麒麟がくるですね。
光秀視点だと、戦国情勢がここまで客観視されるのかと目から鱗でした。
こちらは来年一月までということで、まだまだ目が離せません。
それと、半沢直樹のあとの危険なビーナス。
正直、東野圭吾さんの話にしては、全編チープ感が否めなかったのですが。
最後の最後の胸キュンシーンは、あれはよかったですね。
やはり、吉高由里子さんは最高です。
有村さんとは反対に、吉高さんは可憐で健気で一途なキャラが、本当に似合うと思います。
ということで、実に勝手気ままな2020年TVドラマ論でした。
今年はコロナの影響で、ドラマも延期や短縮と、制作現場は大変だったと思います。
それでも、このように一視聴者を楽しませてくれて、感謝しかありませんね。
また来年も、素敵なテレビドラマとの出会いを期待したいと思います。
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