息子のカブを修理しました。
クルマの免許を取った息子が、普段の足としてカブに乗り始めました。
ところが、乗り始めた翌日にカブが不調です。
彼の住む街まで出張修理に行きましたが、直すことができず引き揚げてきました。
今回は、引き揚げてからの話を書いてみたいと思います。
激薄セッティングで調子は戻りました。
クルマの免許を取った息子が、普段の足としてカブに乗り始めました。
ところが、乗り始めた翌日にカブが不調です。
彼の住む街まで出張修理に行きましたが、直すことができませんでした。
這う這うの体でカブを引き揚げ、翌日から修理に取りかかりました
まずはプラグを見てみると、そこそこ焼けています。
福島から引き揚げてくる途中、米沢の手前でエンストしました。
プラグがカブったと思ったのですが、確認すると別のBikeかと思うほどキレイに焼けています。
栗子峠を越えるときはずっとアクセル全開でしたので、たぶんその影響でしょう
Bike自体はリザーブで回復しているので、エンストの理由は単純にガス欠だったようです。
全開走行が大丈夫ですので、メインジェットに問題はないと思われますね。
実際、メインジェットの番数を確認すると、ノーマルの72です。
また、スロージェットも38で問題ありませんでした。
となると、エアーの通り道ががどこかが詰まっているのかもしれません。
あらためてキャブレターを灯油漬けにしたあと、キャブクリーナーで穴という穴を吹きまります。
どこも詰まっていないことを確認したあと、組み立てて試運転ですね。
JNは真ん中、スロースクリュー1回転半戻しのノーマルセッティングで走らせてみました。
しかし、これではプラグが真っ黒で、すぐにエンジンストップです。
それではと、苦肉の策でセッティングを極端に薄くしてみます。
JNは一番上、スロースクリューは2回転半戻しで試運転してみました。
そうしたところ、今度は絶好調です。
エンストもありませんし、プラグもきれいですね。
そもそも、エンジンの回り方が、今までとは全然違っていてびっくりです。
しかし、ベストセッティングがこれだけ極端というのも、いまひとつ腑に落ちません。
何か問題はないのか、もうすこし追求してみることにします。
油面も問題ありませんでした。
翌日、Bike屋さんに相談したところ、油面を疑ってみたらとのアドバイスをもらいました。
さっそく確認してみますが、それほど高いという感じでもありません。
そもそも、油面が高すぎる場合、プラグが被る前にオーバーフローをおこすと思います。
しかし、このキャブレターは、オーバーフローは発生していないのですよね。
Bike屋さんから別のキャブレターを借りましたが、フロートとバルブの形状が違います。
どうやら、借りたのはビッグキャブのようでした。
ここで、改造パーツのビッグキャブにしたら、ますますセッティング地獄に陥りそうです。
借りたキャブは返して、あらためてノーマルでがんばってみることにしました。
まずは、油面の部分をスッキリさせたので、新しいフロートとバルブに交換です。
横から見ると、新しい方が、いくらか油面低めのような気もします。
しかし、油面やプラグのカブり方など、交換前と何も変わりませんでした。
セッティングは、JNのリングが一番上、スロースクリュー2回転半戻しという激薄のままです。
ここまでくると、もはや手詰まりという感じですね。
あとは、キャブレター自体を取り替えないと、問題は解決しないと思います。
今回は、激薄セッティングで妥協することにしました。
しかも、この期に及んで、あちらこちらがドミノ倒し的に壊れ始めました。
まずは、キャブレターの取りつけ雌ネジがダメになり、マニホールドと締結不能です。
燃料コックとホースの接合部分からは、ガソリンがにじみ出てきました。
そこで、にじむところを切除しようとしたら、ホースが硬化していて縦に裂ける有様です。
いくら、キャブレターの脱着を繰り返したとはいえ、これはひどすぎますね。
もしかして、このカブは大ハズレだったのでしょうか。
でも、これで悪いトコロは全部出尽くしたと、前向きに考えることにします。
雌ネジがダメになったキャブレターは、ナット留めに変更しました。
燃料ホースは、Bike屋さんから新品をわけてもらって交換です。
リザーブ側がわかるように、結束バンドでマーキングしました。
その後も、何回か試運転をして、プラグがカブらないことを確認です。
あとは、一週間ほど放置して、それでも問題なければ大丈夫でしょう。
激薄セッティングがとても気になるトコロですが、今回はこれで割り切りです。
そうしないと、本当に終わりがみえない感じですからね。
最後に、プラグを新品に替えました。
そして、お守り替わりに予備のプラグをサイドカバーに忍ばせます。
あとは、翌週まで様子を見て、問題がなければお届けですね。
ということで、今年の連休は、息子のカブに始まり息子のカブで終わりました。
予定していたガンマのレストアがまったく進まず、とても残念です。
ガンマの復活は、もしかすると梅雨明け以降になるかもしれません。
とはいえ今回の格闘も、これはこれで楽しかったです。
いろいろと、知見を得ることもできました。
そして、この格闘に付き合ってくれた、息子と配偶者に感謝です。