ガンマのリアブレーキを取りはずしました。

学生時代に手に入れて実家で長らく放置していたオートバイのレストアをしています。
オートバイはスズキのRGV250ガンマ、1988年に発売されたモデルです。
1月に引き上げて、ようやくフロントブレーキの修復が終わりました。
今回は、リアブレーキを分解します。

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30年ぶりにシートをはずしました。

学生時代に手に入れて実家で長らく放置していたオートバイのレストアをしています。
オートバイはスズキのRGV250ガンマ、1988年に発売されたモデルです。
1月に引き上げて、ようやくフロントブレーキの修復が終わりました。
今回は、フロントと同じように固着しているリアブレーキを直します。

フロントと比べて、リアブレーキは取りはずしが厄介です。
じっくりと取り組みたいトコロですが、なかなかまとまった時間が確保できません。
そのような中、配偶者が休日出勤で、Bike修理に没頭できるパラダイス週末がやってきました。
ここで、なんとかリアブレーキの分解を完了させたいところですね。

まずは、リアカバーをはずします。
ひさしぶりにシートをはずして、ああ、こんな感じだったなと懐かしくなりました。

テールランプのカバーも、シンプルにネジ止めされていますね。

この辺り、知恵の輪のような構造の900SSとは対照的です。
ネジの数は多いですが、そのぶん構造がわかりやすく、実直で良心的な感じがしますね。
あらためて、バブル時代の国産車はよい造りをしていると思いました。

リアカバーがはずれたところで、オイルタンクとご対面です。
着色がすごくて、ちょっとビックリですね。


ちなみに、オイルはまだ半分ほど残っています。
このオイル、オイルとしての体をなすのか、すこし心配ですね。

そして、反対側の冷却水タンクは、ものの見事に空っぽです。

こうしてみると、エンジン周りの修復にも時間がかかりそうな予感がします。
もちろん、ここでいろいろ悩んでいても仕方ありません。
エンジンのことは横に置いておいて、まずはリアブレーキに集中したいと思います。

段取りよく、取りはずすことができました。

リアブレーキは、マスターシリンダーが固着しています。
全容を確認すると、タンクにはまだフルードが残っていました。

サービスマニュアルを片手に、ネジというネジにCRC吹き付けながら慎重に分解していきます。
ここでちょっと厄介だったのが、マスターシリンダーとブレーキレバーの締結部分でしたね。
ここは、ネジではなくてピンで止まっています。

狭いしピンは小さいしで、取りはずすのに四苦八苦しました。
ここは素直にネジ締結だと思いますが、構造的に回転するのでピンの方が安全ですね。
組み立てのときに、ピンにするかかネジに換装するか、すこし考えてみたいと思います。

マスターシリンダーの取りはずしに目途がついたので、次はキャリパーです。
キャリパーをはずすためにはアクスルシャフトを抜かなくてはいけません。
ここが、フロントブレーキと比べて面倒なトコロですね。

まずは、キャリパーボディ締結ボルトやバンジョーなどをすべて緩めておきます。
これらは高トルクで締結されているので、キャリパーをはずしてからだと緩めるのが厄介ですね。

そして、アクスルシャフトも、全部は抜かずにリアブレーキまでで留めます。
タイヤの下にはレンガを置いて、シャフトを抜いてもタイヤが傾かないようにしました。
そして、キャリパーを抜いたらすぐに、アクスルシャフトを元にもどします。
これで、なんとかスムーズにブレーキを取りはずすことができました。

ブレーキユニットが外れたところで、いよいよ最終工程のリアブレーキ分解ですね。

固着したマスターシリンダーも、無事に分解できました。

まずは、キャリパーのカバーをはずして内部を確認します。
経年を感じますが、パッドピンがはずれなかったフロントよりは状態は良いようです。

ブレーキパッドは、残量0%でした。
幸いにも、ディスクへの損傷はなくて一安心です。

キャリパーに固着などはなく、ピストンもエアですぐに抜けました♪

問題はマスターシリンダーで、こちらは完璧に固着しています。

リアのマスターシリンダーは、バンジョー側が90度に折れ曲がっています。
ですので、バンジョー側からボルトをいれてピストンを押し出すことができません。
どうしたモノかと思いましたが、フロントの知見を活かしてブリキのバケツで煮込みました。

20分ほど煮込んで、熱々のピストンをプラハンで叩きます。
そうしたところ、ピストンがポコっと抜けました。

フロントキャリパーのピストンのときは二週間ほど悪戦苦闘しましたが、今回は30分で分解に成功です。やはり、人生において経験値は、最も大切なモノであると再認識しましたね。

マスターシリンダーのピストンにも、目立った損傷などはなくて一安心です。
しかし、いつも思いますが、マスターシリンダーのピストンはなにかの芋虫のようですね。

ということで、思いのほかスムーズに作業を完遂することができました。
ひがな一日、Bikeいぢりに没頭できて、とてもしあわせな休日でしたね。
このペースなら、三月中にリアブレーキは復活できそうです。

次回からは、いよいよエンジン編に突入です。
ガンマのレストアは、まだまだ続きます。

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