アカウントとパスワードは大切です。
仕事がら、アカウントがわからなくなってしまった人の対応をよくします。
ぶっちゃけ、とても面倒くさくて大変です。
また、わからなくなった人の被害も甚大です。
今回は、そんな事故を少しでも少なくするためのTipsをご紹介したいと思います。
アカウントがわからなくなると大変です。
Microsoft Office のセットアップオペレーターをしています。
仕事がら、アカウントやパスワードがわからなくなったお客様の対応をすることがあります。
正直、骨の折れる仕事です。
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まず、アカウントやパスワードがわからないと、Officeは再インストールできません。
最悪の場合、数万円もするOfficeソフトを買い直しになってしまいます。
お客様も憤慨し、後味の悪いサポートになることも少なくありません。
もちろん、サポート窓口でも、あれやこれやと復旧のお手伝いをします。
ただ、これについては、いろいろな書類を準備してもらったりと大変です。
リテラシーがあまり高いない方にとっては、苦行以外の何物でもないですね。
しかも、それで100%解決できるワケでもないので悲惨です。
ということで、アカウントとパスワードは、絶対に忘れてはいけません。
それでは、そのためのTipsをご案内していきたいと思います。
必ずメモに残しておきましょう。
まずは、これにつきますね。
忘れていけないモノはメモに残す、基本中の基本だと思います。
それで、そのメモも、手書きで残すのが最も確実で安全です。
経験上、専用の手帳を準備するのが一番ですね。
実にアナログではありますが、これに勝るものはないと思います。
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逆に、最悪なのが、パソコンのローカルディスクに保存ですね。
なぜなら、これらの情報が必要になるのは、パソコンが壊れたときだからです。
肝心なときに取り出せない、初期化で消えてしまったでは、まったく意味がないですね。
どうしても電子化したいのであれば、外付けHDDやUSBメモリーに保存です。
できたら、二ヶ所以上に保存しておきましょう。
ちなみに、私は、RAID1の自宅NSAで運用しているWikiにメモしています。
また、GoogleドライブやOneDriveといったクラウドもいいかもしれないですね。
ただ、これらには漏洩リスクがあるので、ファイルはパスワードで保護が必須です。
もちろん、そのパスワードを忘れてしまっては本末転倒ですね。
そう考えると、やはり手帳に手書きが最強だと思います。
メモの内容は以下の通り、シンプルイズベストですね。
・マイクロソフトアカウント
・ID:xxxxxx@outlook.jp
・PW:Abcdefg123
パスワードは、大文字小文字も区別して、しっかりメモしましょう。
また、秘密の質問なども、すべてきちんとメモをしておくことが肝要です。
ブラウザの保存機能も有効です。
多くのブラウザには、アカウントやパスワードを保存する機能があります。
もし、使用するパソコンが自分専用なら、これを有効にしておくのもいいですね。
上述の手帳と組み合わせれば、万全の体制になると思います。
また、Googlechrome ですと、これらの情報はGoogleアカウントに保存されます。
なので、パソコンを初期化しても消えることはありません。
さらに、他の端末でも、アカウントにサインインすれば情報を引き出すことができます。
正直、この機能は大変便利ですね。
私の実質的なアカウント管理は、このchromeの保存機能と言っても過言ではありません。
もちろん、漏洩などの事故もありませんし、有効に活用いただければと思います。
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パスワードに規則性を持たせる。
パスワードが不明になる原因の一つに、その都度、思い付きで設定してしまうがあります。
また、設定している先から、コロコロと変更する人もいらっしゃいますね。
このような人は、後日かなり高い確率で、パスワードがわからなくなってしまいます。
もちろん、その都度メモを取っておけば大丈夫ではありますけど。
でも、失念リスクを軽減するためにも、パスワードには規則性を持たせるべきだと思います。
これに関しては、パスワードの使いまわしが最強ですね。
他のIDと同じパスワードなら、いざというときに推測でパスワードを通すことができます。
ただ、すべてのパスワードが同じというのも、それはそれでリスキーですので。
たとえば、最後の一文字をサービス名という感じで、ユニークに設定すればよいと思います。
ちなみに、私はこの方法で10年以上管理していますが、ハッキング被害などは皆無ですね。
というか、そもそもハッキング自体が、そんなに頻発するモノでもないですし。
ネットを始めて四半世紀の私ですが、乗っ取りを目撃したのは一回だけですね。
パスワードも、英数字と記号を取り混ぜた10文字以上のモノなら破られることはないです。
個人的には、パスワードにそんなに神経質になる必要はないと思いますね。
アカウントには、連絡先などを登録しておきましょう。
多くのアカウントには、携帯電話やメルアドの登録機能があります。
このような情報は、可能な限り登録しておきましょう。
これらの情報は、あとからパスワードをリセットするときに、とても大切になってきます。
大抵のアカウントは、パスワードリセットなどの際に、本人確認を行います。
具体的には、登録された連絡先にコードをメール送信して、それを入力させるのですね。
このとき、連絡先が登録されていないとアウトです。
パスワードをリセットしたくても、永久にできないことになってしまいます。
この辺り、個人情報は登録したくないとのことで避ける方も多いですね。
しかし、アカウントから個人情報がもれだすことなどほとんどありません。
それよりも、パスワードがわからなくなるリスクの方が高いです。
なお、登録するのは、ショートメールができる携帯が一番いいですね。
また、GmailやYahoo!メールなどのフリーのWebメールもよいと思います。
注意が必要なのは、OCNやBigLobeなどのプロバイダーのメールですね。
これらは、プロバイダーを変更したタイミングで使えなくなってしまいます。
実際、それでパスワードリセットができなくなる人も多いです。
そのような観点からも、連絡先は複数登録が安全ですね。
携帯と、他にメルアド2つぐらい登録しておけば、万全だと思います。
他人に丸投げするのはやめましょう。
最初のセットアップを他人に丸投げして、アカウントが不明になる人も多いです。
アカウントやパスワードは、基本的にそれを設定した人以外はわかりません。
セットアップしてくれた人と連絡が取れなくなったら、万事休すです。
ということで、パソコンの最初のセットアップを他人に丸投げするのは極力控えましょう。
お手伝いをお願いするにしても、立ち会うぐらいの慎重さは必要です。
また、メーカーや販売店での代理セットアップなら、アカウントの説明が必ずあるハズです。
説明は納得するまでよく聞いて、大切な情報はすぐにメモなどを取るようにしましょう。
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アカウントは大切なモノという意識を持ちましょう。
さて、いろいろとTipsを述べてきましたが、結局は、ここに行きつくような気がしますね。
アカウントやパスワードがわからなくなる人は、そもそもこの意識が希薄だと思います。
日々、窓口で問い合わせを受けていて、感じることでもありますけど。
アカウントやパスワードを、かんたんに教えてもらえると思っている人が多すぎです。
忘れても何とかなるだろうというスタンスですから、ちょっと驚いてしまいますね。
また、アカウント自体を分かっていない方も多いです。
どこに書いてあるモノですか?という人もいれば、逆切れする人もいらっしゃいますね。
「アカウントが大切とはどこにも書いてない!」と、電話口で大騒ぎです。
でも、よく考えてください。
アカウントというのは、日本語に訳すと口座の意味になります。
そう、あの銀行口座の口座ですね。
たとえば、銀行の通帳をなくして、口座番号や暗証番号もわからないとします。
でも、だからといって窓口の行員さんが、かんたんに教えてくれたりするでしょうか?
常識的に考えても、そんなことにはならないのは自明ですね。
これは、ネットの世界でも同じです。
ネットのアカウントにも、各人が契約している製品やサービスが登録されています。
また、今どきは、支払い用のクレカ情報なども登録されていますね。
つまりは、銀行口座と同等の、個人情報の最たるモノということです。
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そして、アカウントとパスワードは、個人情報を守る最後の砦ということになります。
なので、アカウントやパスワードは、かんたんには開示できないのですね。
これは、マイクロソフトに限らず、GoogleでもAmazonでもAppleでも同じです。
これによって、世界中のネットユーザーのセキュリティが担保されているワケなのですね。
今後、ネット社会が広がるほど、アカウントとパスワードは重要になってきます。
そして、これを失うことはすべてを失うことになってしまうのです。
アカウントは銀行口座と同じとても大切なモノと、意識することが大切ですね。
それが、この先、快適にネットを楽しんでいただくことの要件だと思います。