陰謀論をかたる人の心理

世の中、いろいろな陰謀論であふれています。
最近、荒唐無稽な陰謀論を唱える人の心理構造を知る機会に恵まれました。
今回は、そのあたりのことを書いてみたいと思います。

いろいろな陰謀論にあふれています。

ネットや、あるいは現実の世界でも、陰謀論をかたる人はいるものです。
最近ですと、コロナワクチン絡みやロシアのウクライナ侵攻に関するもの。
あるいは、安倍元首相襲撃にまつわる話など、本当にいろいろです。
だいたいは荒唐無稽な話なのですが、かたる本人はいたってマジメで、聞く側も一苦労ですね。

ある人の話によれば、コロナパンデミックはユダヤ系財閥の陰謀とのこと。
なんでも、ファーザーやモデルナの大株主がビル・ゲイツというのが根拠なのだそうです。
そして、自らがウィルスを広めてワクチンを売っているのだとか。
挙句、あのワクチンは毒だから、絶対に打ってはいけないとのことでした。

また、ロシアのウクライナ侵攻は8年も前から計画されていたアメリカの陰謀で、これにまんまとプーチンが乗せられているのだそうです。
8年も先のことなど誰にも絶対にわからないし、プーチンの生存さえ不明な状態でなにをどう計画するのかとも思うのですが、しかしかたる本人はかなり本気なのでなかなか指摘しづらいですね。

先般の安部元首相襲撃にしても、絶対に誰かが裏で糸を引いているのだそうです。
よくもまぁそんな風にいろいろな想像が働くものだと、逆に感心するばかりですね。

そして今回、このような陰謀論をかたる人の心理構造が理解できました。
そこには、ある共通する思考回路があるのですね。

陰謀論をかたる人の思考回路

陰謀論をかたる人は、何かの裏には必ずそれで得する人がいると考えるようです。
これについては、SNSで陰謀論をかたる人と会話をしていて発見した気づきですね。

たとえば、コロナパンデミックで儲けているのはビル・ゲイツ。
ウクライナではアメリカの軍需産業、そして安部元首相では…、という感じですね。

タイプとしては、戦略論や戦術論に長けている、あるいは好きな人に多い印象です。
まぁなんというか、これは一種の思考のクセのようなモノなのでしょうね。
そして、その儲けてると思われる人が最初から仕組んでいたのだと推論してしまうのです。

もちろん、これが間違いなのは自明の理ですね。
なぜなら、世の中すべての人が儲けだけを考えているわけではありませんからね。

世の中は、もっと単純で複雑です。

ちなみに、コロナパンデミックは、単純にコロナパンデミックなのだと思います。
また、ロシアのウクライナ侵攻も、プーチンがやりたくてやっているだけのことでしょう。
あの国は、ミサイルと戦車以外に世界に誇れるものがありませんからね。

そして、ビル・ゲイツやアメリカ政府は、このようなさまざまな事象に対して周到な準備をしているだけだと思われます。
たとえば、ウクライナについては、いずれはウクライナ本土が侵略されることもあるかもしれないと、数年も前から軍事オプションのひとつとして対処シナリオを制定しているのですね。
そしてそのシナリオは、状況が変わるたびにブラッシュアップされているのです。

このあたりはお金と時間のかけようで、ゲイツやアメリカ政府のシナリオはほぼ完ぺきです。
ですので、傍から見ると最初から仕組んでいたかのようにみえてしまうのでしょうね。

また、安部元首相の襲撃事件は、単純に被害妄想を膨らませた勘違いくんの八つ当たりです。
そして、あのような残念な人が一定数いるというのが、この世の現実ですからね。
ですので、あの事件については警護の甘さが問題のすべてだと、個人的にはそう思っています。

いずれにしても、世の中とは存外に単純で、そのときどきの人の好き嫌いで動いているモノです。
そして、その好き嫌いが不確定ゆえに、世の中は複雑で先が読めないのですね。
なので、スパイ映画のシナリオのように陰謀計画が進むほど、物事は甘くはないのです。

ということで、陰謀論もほどほどにですね。
ときには、根も葉もない陰謀論で、世の中が変な方向に流れることもあるワケですから。
陰謀論を熱くかたる人を見るたびに、そのような思いを新たにするばかりです。