Go to トラベルで思うコロナ禍への対処法

Go to トラベルを巡って、世の中混沌としていますね。
そのような中、この件についてよくまとめられたブログ記事をみつけました。
おかげで、私の頭の中もだいぶ整理ができました。
改めて、Go to トラベルをキーに、コロナ禍の対処法をまとめておきたいと思います。

Go to トラベルは、マトモな施策

Twitterでフォローしているちきりんさんがナイスなまとめをされていました。

結論からいうと、Go to トラベルは実にマトモな施策ということです。
そしてその論拠は、税制とは富の再配分だからです。

実にスッキリと筋が通って、わかりやすい解説ですね。
そしてこの解説を読めば、

  • 旅行に行ける金持ちばかりが優遇されるのは不公平だ
  • 高額納税者の東京都民がハブられるのは不公平だ

といった主張が、取るに足らないノイズということがよく分かります。
おかげで、私の頭の中もだいぶスッキリしました。

資金繰りの面から、この時期にこの施策をやらねばならない事情も分かります。
業界からの政府への働きかけもアリでしょうね。
これを利権というのは、ちょっと稚拙だと思います。
政府への働きかけは、万人に認められた権利です。

ただ、それとは別に、やっぱりこのキャンペーン困るんだけどという立場もあるワケです。
その視点から、もう少し考察を深めてみたいと思います。

アンチGo toの主張

アンチGo to の最右翼は、やはり吉村美栄子山形県知事のこの主張でしょうね。
これを、ちきりんさんの「おおやけに言いにくい正論」にすると、どうして観光業界ごときのために、我々の命が危険にさらされなくてはいけないのか? になります。

もちろん、こんな事を言ってしまっては角が立ちすぎるので、吉村知事も「手放しでは歓迎できない」というオブラート表現しているワケですが、言いたいことの本質はこれでしょう。

実際、山形県における感染のほぼ100%は、東京からの来県者によるモノです。
来てもらっては迷惑というのは、私を含めた県民の偽らざる本心でしょうね。

ちなみに、コロナがヤバい病気というのは、いまさら否定のしようもない真実です。
現時点での致死率は4%、決して低い数字ではないですね。
この致死率、インフルとの比較で10~100倍です。
さすがに、コロナはインフルと同レベルといった馬鹿をいう人はいなくなりました。

98%は軽症者だから問題ないという発言もありますが、あまりにも分かってないですね。
病気の世界の2%は、とても大きな数値です。
5mmの大腸ポリープのがん化率は0.5%ですが、ほぼ100%切除の対象です。

工場で生産される製品の不良率だってもっと低いです。
2%も不良を出したら、工場長はクビになることでしょう。

さらに、ここ最近は感染者の割には死亡者が少ないから問題なしという話もあります。
しかし、これにも説得力はないですね。
確たる根拠が不明ですし、仮に今がそうだとしても、感染者数と死亡者数の間にはタイムラグがあるハズですから、もうしばらく待たないことには何とも言えないと思います。

ちなみに、いちBike乗りとして、交通事故との比較を考えてみました。
数値的には、コロナより交通事故で亡くなる方の方が多かったりします。

でも、これもナンセンスな主張ですね。
なせなら、コロナと違って交通事故は感染しませんから。

人々がコロナに恐怖することについては、朝日新聞に興味深い記事が掲載されていました。
要は、人は自分が死ぬとは思っていないから、日々安心して暮らしていけるということです。
そしてその前提が、今はコロナで覆されているのですね。

交通事故ならば、気をつけていれば大丈夫という、なにか信じられるモノがあります。
しかし、新型コロナウィルスには、まだそのようなモノはありません。
いつ何時感染が広がって、命が危険にされされるか分からない状態です。
なので、Go to キャンペーンがあちらこちらから拒否られるのも、いたし方ないのです。

コロナ禍に対する私の対処方法

ということで、Go to トラベル自体は、とてもマトモな施策です。
ただ、コロナなんかで死にたくないというのも、人として当たり前の心理です。

さて、それではどうするのか?
政治的には、どちらかを見殺しというオプションはないでしょう。

個人的には、地産地消型に変更かなとは思います。
でも、それでは必要なだけの経済的効果が得られないのでしょうね。
となると、東京都をハブるというのもまた、現実的な折衷案なのかもしれません。

という状況を鑑みつつ、今、私はどのような行動を取るべきなのか?
それは、Go to トラベルの必要性を認めつつも、それとは距離を置くですね。

つまりは、誰になんと言われようと、君子危うきに近づかずです。
現実問題として、こんな病気に罹患したら、一月は仕事ができないでしょう。
また、社会的にもハブられること必須です。
仮に命に別状がないにしても、とても面倒臭そうです。

それに、ここにもに書いている通り、やっぱり死にたくはないですしね。
何事も、命あってのモノダネです。

ということで、観光業界の方には申し訳ないですが、いくら人参をぶら下げられても安全が信じられるまでは旅行はしませんし、今後も極力、人混みを避けて生活していく予定です。

結局、この問題の完全解決には、特効薬かワクチンの登場を待つしかないでしょう。
ただ、コロナがそもそも風邪のウィルスということを考えると、実現は難しそうです。
いずれにしても、あと2〜3年はこの状態が続くものと思われます。

そして、辛いことではありますが、その間に亡くなる人は亡くなり、淘汰される産業は淘汰され、そこを生き残った者たちで再び未来が築かれていくのでしょう。
まさに、古からの自然の摂理というヤツですね。
なので、あとはただ、この災禍をどうにか生き残るべく、各人しぶとくやっていくということで、引き続き、がんばるしかないですね。