飯島真理さんのこと
実は長いこと、飯島真理さんのファンだったりします。
出会ったのは高校生のときですから、ずいぶんと長いお付き合いになりますね。
しばらくご無沙汰でしたが、最近元気で活動されていることを知り、うれしくなりました。
今回は、そんな彼女のことを、極々普通の一ファンの立場で書いてみたいと思います。
ひさしぶりに、名前をお聞きしました。
先日、TVで懐かしのアニソン特集をしていました。
そして、ひさしぶりに飯島真理さんのお名前を拝聴しました。
飯島真理さんは、いまの50代であれば、ご存知の方も多いと思います。
そう、あの「愛おぼえていますか」の飯島真理さんです。
超時空要塞マクロスのリン・ミンメイ役で、一世を風靡された方ですね。
ただ、あの大ヒットした愛おぼえていますかは、高校生の私には正直ピンときませんでした。
ぶっちゃけ、あまりにもアニソン色が強くてハマれなかったのですね。
それよりも感銘を受けたのは、そのB面に収録された天使の絵の具です。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2021/05/IMG_20210418_073950-1-1024x727.jpg)
この曲を、最初にラジオで聴いたときは衝撃が走りました。
高く澄んだ甘い歌声、キャッチーなメロディ、そして歌詞の内容。
特に、サビの部分のこの歌詞は、今聴いても泣けてきます。
悲しいできごとが ブルーに染めた心も
天使の絵の具で塗り替えるよ 思いのままに
まさに、ザ・天使の絵の具という感じの歌詞ですね。
あまりにもいい歌詞で、意味不明に英訳などに挑戦したモノです。
ということで、若かりし私は、彼女の魅力にやられてしまったのでした。
そして、アルバムなどを買い漁ることになるのですね。
キュートで尖がった、シンガーソングライター
まもなく、ラジオや雑誌などで、真理さんは音大出身の秀才であることを知ります。
くだんの天使の絵の具も、彼女の作詞作曲なのですね。
これは只者ではないと、ますます感服するのでした。
ちなみに、デビューアルバムのプロデュースは、あの坂本龍一です。
実際、真理さんのラジオ番組に、教授が出演したことがあります。
そのとき、真理さんに「どうしてプロデュースを引き受けたのか?」と聞かれた教授は、
ニューミュージックの松田聖子をやりたかった。
と、答えています。
あの坂本龍一に、ここまで言わせる真理さんは、やっぱり凄すぎますね。
もちろん、松田聖子の大ファンでもあった私は、ますます彼女に傾倒するのでした。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2021/05/IMG_20210420_060723.jpg)
そして、そのデビューアルバムのロゼは、とにかくキュートで尖がった作品でしたね。
松田聖子テイストを蒸留して、もっともっとピュアにした感じです。
どこか、アーティスティックな雰囲気と相まって、すっかり虜になりました。
その後も、社会人になってからも、アルバムはずっと買い続けていました。
今でも、ミュージシャンとして、非常にレベルの高い方だと思っています。
ただ、マクロスの後は、思ったほどブレークしなかったのですよね。
これはたぶん、あのリン・ミンメイのイメージが強すぎたからだと思います。
これに戸惑う彼女の雰囲気は、当時からヒシヒシと伝わっていました。
もちろん、私としては、声優ではなくミュージシャンとしての彼女を応援していましたが。
でも、一度しみついたイメージというのは、なかなか払拭できないモノですよね。
いろいろ、悩まれたのだと思います。
ちなみに、このイメージとのギャップというのは、私にも経験がありますね。
本当は人嫌いで技術の仕事がしたいのに、人当たりの良さから営業職に回されてしまう。
傍から見れば大したことがないようでも、本人にとってはなかなかの悩みだったりします。
ましてや、本来の真理さんは、バリバリに尖がったアーティストですからね。
音大では海外留学をも視野に、ピアニストとして日々精進されていた方です。
そのような人がアニソン界のアイドルというのも、ギャップが激しすぎますね。
あらためて、その悩みは深く、大きかったのだろうと推察します。
また、ビギナーズラック的に売れてしまったのも、悩みを深める要因だったのでしょう。
あれが、もっと違うタイミングでのブレイクなら、また違った展開だったかもしれないです。
とにかく、あの頃の真理さんは、リン・ミンメイを払拭せんがために必死でした。
それは、普通の一ファンから見ても、ちょっと痛々しい感じでしたね。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2021/05/IMG_20210415_184609-1024x768.jpg)
1990年代に入りしばらくして、真理さんはある米国人と結婚します。
そしてアメリカに渡り、双子の男の子の母になるのですね。
この辺りも、実に彼女らしいなぁと思いました。
その後、真理さんに関する情報を目にすることがなくなり、しばしご無沙汰となるのです。
ミュージシャンをされていました。
さて、そんな彼女をTVでみかけて、さっそく近況をネットで調べてみました。
そうしたところ、いまでもミュージシャンとして活躍されていました。
しかも、インディーズアーティストとしてです。
つまりは、個人事業主のミュージシャンですから、これもまた凄いことですね。
ウィキペディアによると、インディーズとしての活動は1999年からです。
邪推はしませんが、まぁいろいろなことがあったのでしょう。
そして、それが真理さんにとってベストの選択なら、ファンとしては見守るだけですね。
音楽の世界でメジャーの後ろ盾がないというは、なかなか大変なことだと思います。
でも、そのスタイルを貫く彼女には、ただただ感服するばかりですね。
そして、そんなピュアなところは、昔と全然変わっていないと感じます。
というか、昔以上に、音楽に対して真摯に向き合われているのでしょうね。
ということで、さっそく真理さんの新作を入手しました。
作品は、真理さんのWebPageから購入することができます。
注文して2週間で、真理さんの住むLAからCDが届きました。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2021/05/IMG_20201013_083500.jpg)
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2021/05/IMG_20201013_083550.jpg)
なんと、CDはひとつひとつ、真理さんが梱包して送ってくれているようです。
ジャケットには直筆のサインも入っていて、往年のファンとしては感無量ですね。
まさに、音楽の産地直送という感じで感動しました。
そんな真理さんの新作は、やはりピュアなところがまったく変わっていないですね。
ただ、若いころの尖がった感じが、熟成されたまろやかさに変わっています。
真理さんも、いろいろと年輪を重ねられてきたのだろうと、そんなことを感じる作品でした。
真理さんのブログがおもしろいです。
それと、最近ハマっているのが真理さんのブログです。
LAにおける真理さんの日常が、飾り気のない言葉でつづられていて面白いですね。
ブログを読むと、真理さんのLAでの生活が、手に取るように分かって興味深いです。
また、彼女が大ファンのドジャースの動向などなど。
真理さんが、こんなにスポーツ好きの方とは、ブログを読むまで存じ上げませんでした。
愛犬勇気とのお話も、とても微笑ましくて癒されます。
また、その時々の気持ちのアップダウンを、そのまま吐き出されていたりしますね。
まるで、すぐ近くに真理さんがいるような、そんなリアリティのあるブログです。
![](https://webiker.org/wp-content/uploads/2021/05/IMG_20210504_165923-1024x768.jpg)
このコロナ禍での異国暮らしは、なにかと気苦労も多いことでしょう。
でも、真理さんはたくましく、そしてピュアに人生をお過ごしのようでなによりです。
ときには、帰国を促されることもあるようですけど。
でも、真理さんには日本よりもLAがあっていると、私はそう感じますね。
トランプ大統領へのアンチテーゼで始めたブログのようですが、政権も変わりました。
LAでの暮らし向きがよくなり、ますます音楽に精進されることを期待したいですね。
そしていつか、真理さんの東京でのコンサートに、参戦したいと思っています。