ホンダのBikeはよいBike

CB750Fに乗っていました。

2003年から10年間、ホンダのCB750Fに乗っていました。
今日は、このオートバイの思い出を書こうと思います。

出会いは中学一年。

このBikeを知ったのは1980年、私は中学一年生でした。
当時のホンダのフラッグシップモデルです。

バリバリ伝説の巨摩郡が乗っていたオートバイですね。
中型Bikeが全盛期の当時、400cc以下でパッとしたモデルがなかったホンダで、唯一いいなと思わせてくれるオートバイでした。
近所のお兄さんがシルバーのFBに乗っていて、まぁなんとも格好良かったです。
Bike好きになりたての中学生にとっては、アイドルのようなものでした。

しっくりくるBike。

それから月日は流れ、30才になってのとある喜多方ツーリング。
そこに、これに乗ったライダーが参加していました。

当時は、ツーリング先でBikeを取り換えっこしてみるのが流行っていました。
百聞は一見に如かず、いろいろなオートバイを体験してみるのも楽しいものです。
CB750F、私も一度は乗ってみたいと思っていたので借りて乗ってみました。

そしたら、とてもしっくりくるオートバイだったんですね。
いろいろなオートバイに乗ってきた中で、こんな感覚は初めてでした。

その感覚が忘れられず、Bike多数台持ちの友人に頼み込んで譲ってもらいました。
雨の中、友人の住む新潟まで引き取りに行ったのは良い思い出です。

癒し系オートバイ。

譲ってくれた友人は、このCBを癒し系と呼んでいました。
本当に、癒し系の形容がぴったりくるオートバイでした。
乗れば乗るほど、リラックスしてくるマシンです。
乗れば乗るほど緊張が高まるドカティとは、真逆のオートバイでした。

開発当時の道路事情の影響なのか、大柄な車体の割には小回りがききました。
笹谷峠や月山道などの、まがりくねった旧道を走るのがとても楽しかったです。
下道が面白いと、初めて思わせてくれたオートバイでした。
ちょっとしたダートも問題なく走れる懐の深さもありました。

優しいオートバイなので、子供を乗せるのにも最適です。
オートバイ乗りとして、大型Bikeでの保育園の送り迎えはやってみたかったことの一つでしたが、CB750Fのおかげで実現することができました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ホンダイズムの結晶。

もうひとつ、このBikeの長所は頑丈なところです。
当時は隣県まで、往復120kmの通勤でしたが、連日、雨の日も風の日も走ってもどこも壊れませんでした。

製造されて20年も経った工業製品で、これは驚異的な事だと思います。
同じことをドカティでしたら、半年で壊れてしまうことでしょう。

細部の作り込みが素晴らしいです。
たとえば、ステップの締結ひとつとっても、何重にもゴムブッシュが組み込まれた凝りに凝った構造です。
ボルト2本で締結された、中学生の自由研究作品のようなドカティとは大違い。
CB750Fを通じて、本田宗一郎さんのものづくり哲学に触れた感じがしました。
ホンダの製品は、本当にユニークで実直だと思います。

ということで、CB750Fは優しくて丈夫で働きもののオートバイ。
まるで、昭和のお母さんのようですね。

わけあって、最後まで添い遂げることができなかったのは残念でしたが、本当にたくさんの知見と思い出を与えてくれたオートバイでした。
今度はカブで、あの優しさ、心地よさが楽しめるかなぁと期待しているところです。

オートバイ

Posted by webiker