体育会系大っ嫌い

タイトルの通りです。

嫌いなモノがあまりない私ですが、これだけは嫌いです。
嫌いというか、存在自体が許せないですね。

この国にはびこる各種ハラスメントや非生産性、あるいはくだらなさ。
これら諸悪の根源は、この体育会系文化にあると思っています。

ちなみに、体育会系のノリを売りにするとんねるず。
ぶっちゃけ、若い頃からあまり好きではありません。

出会いは高校の時でした。

私が進学した高校は、バンカラを売りにする地方の男子校でした。
肌に合わない校風でしたが、生まれ育った街で大学進学を考えると選択肢はそこしかありませんでした。
そこで、私は生まれて初めて体育会系の洗礼を受けることになります。

まず、入学してすぐに応援練習なるモノが一年生に課せられます。
昼休みにプールサイドに集められ、校歌や応援歌を歌わされるのですね。
覚える歌もひとつふたつではなく、それぞれに手拍子の打ち方などがあります。
で、上級生はそれを詳しく教えることなく新入生にやらせます。
手拍子を間違った者は、罰として公衆の面前でコンクリートのプールサイドに正座です。
そして、これを乗り越えて初めて〇高生なんてほざかれます。

なんというか、くだらなすぎますね。
生徒にこんなことをさせて、それを肯定してる教師陣も狂っていると思いました。
この国のパワハラの根源は、こんなところにあるような気がします。

避けては通れない体育会系

その後、私はテニス部に入りましたが、そこも体育会系マンセーの世界でした。
そのくだらなさに辟易して、テニス部は半年で辞めました。
そして、そこから大学を卒業するまでは、体育会系は避けて生きてきました。
体育会系の雰囲気を醸し出す人がいたら、極力近づかないようにしていました。

ところが、社会人になると、この体育会系を避けては通れなくなります。
30年前、企業の現場でマウント取ってるのは、ほぼ99%体育会系でした。

体育会系は開口一番、 「お前、スポーツは何やってきたんだ?」 と聞いてきます。
まったく、初対面からウザい質問ですね。
世の中には、スポーツがあまり好きではない人がいることも知らないのが体育会系です。

それで、スポーツはやってないというと、こちらが驚くほど驚かれます。
挙句、「スポーツ音痴だったの!?」などと臆面もなく揶揄される有様。
まったく、無礼極まりないですね。
こんな無礼を「いじる」の一言で片づける体育会系の風潮も、本当にどうかと思います。

企業における体育会系の実態

ただまぁ、会社であれば、そこは大人の社会です。
多少のいじりはあっても、さすがにプールサイドに正座といった横暴はありません。
いつの間にか、私もいい大人になってました。
あれだけ大っ嫌いだった体育会系とも、適当に付き合えるようにはなりました。

一緒に仕事をしてみると、体育会系特有のスタイルが見えてきます。
とにかく根性だけはあるので、どんな理不尽にもめげずに業務遂行するのですね。
「やるしかないんだ」という精神論で後先考えず、目の前の困難に真正面から突き進むという感じです。

したがって、体育会系がマウントする仕事は、生産性が非常に低いです。
死地をさまようような作業を続けて、ほとんど成果がないという感じですね。
もう最悪です。

思考停止の精神論

可愛がっていただいた職場の先輩に、体育会系の話を聞いたことがあります。
その先輩はとても仕事ができる人でしたが、100%体育会系の人でした。

先輩曰く、体育会系のルールはすごく単純なのだそうです。
それは「強い者が偉い」。
確かに、この思考停止した単純さが体育会系の真骨頂だと思います。

体育会系では強い者が絶対です。
そして大抵は目上の者は強いので、上には逆らえないということになります。
上が白と言えば白ですし、左と言えば左です。
この理屈で有無を言わさず従わせるというのが、体育会系の本質ですね。

体育会系では、上に従うことが絶対であり美徳です。
そして、従うためのモチベーションは根性です。
従うべき対象が理不尽であればあるほど根性があることになり、それが美徳となります。
挙句、そんな無価値な美徳に酔いしれる自己陶酔のオマケ付き、本当にご苦労様ですね。

時代錯誤のたわ言を喚く今の50代以上の頭の中は、正直こんなところだと思います。
勿論、何も考えなくても右肩上がりだった高度成長期なら、これで良かったかもしれません。
しかし、低成長期で賢く生きなくてはいけない時代にこんなことをしていては、無駄に消耗するばかりですね。

さすがに最近は、こんな体育会系も下火になってきているようです。
遅きに失した感じですね。
体育会系文化がなければ、この国の低迷期間ももっと短かったように思います。

この体育会系のベースは、玉砕専科の旧日本軍にあります。
そして、その源泉をもっとたどれば、それはサムライ文化になりますね。
体育会系、元々は主君に絶対服従するためのエクスキューズにすぎないものなのです。

なので、この国の低迷はサムライ文化にあるといっても過言ではないと思います。
かつて、戦争で国を破滅に導いたのも、武士道という名のサムライ美化の風潮でした。

ということで、私は体育会系と同じぐらいサムライが大っ嫌いです。
例えばサムライジャパンといったネーミング、馬鹿丸出しだと思いますね。
正にイメージだけ、思考停止の典型例でしょう。
無意味にサムライリスペクトの人は多いですが、この国を少しでも良くしたいのなら、その本質をもっとよく考えた方がよいと思います。

自由を守る

Posted by webiker