なりたかったもの
そこそこ、なれてる感はあります。
あとひと月ちょっとで、52歳になります。
若かったときになりたかった自分像に、そこそこなれている感はあります。
幸せな事だと思います。
最終的に私がなりたかったもの、それはオートバイ乗りです。
具体例は、あいつとララバイの菱本研二くん。
勿論、公道バトルにあけくれる高校生ということではありません。
彼のようにオートバイを楽しむ人生を送りたいということです。
なりたい自分になれるコツ、それは選択と集中だと思います。
いろいろあった、なりたい自分像
年少の頃は、オーケストラの指揮者になりたいといっていました。
北海道で牧場経営なんていってたときもあります。
小学生も中学年になると、技術者や設計者になりたいと思うようになりました。
相対性理論なんてのに触れて、物理学者にも憧れました。
漠然と、大学は工学部か理学部に進学すると思っていました。
中学生になると、オートバイに興味が出てきました。
それと並行して、学校では放送部でやりたい放題やってました。
将来はTV局に就職したいと思ってました。
そして、海辺の一軒家に住んで、ガレージにオートバイを並べて暮らすんだと思ってました。
当時は、TV局は業界と呼ばれる花形業種です。
今でいうIT企業のようなものでしょうか?
いかにも中学生らしいビジョンで、今ふり返ると微笑ましいばかりです。
高校生にもなると、少しは現実が分かってきます。
やはり、技術・設計の世界を目指そうと思いました。
それも、ビルや陸橋、高速道路といった大きいモノを作りたい。
なので、工学部でも建築、あるいは土木かなと。
そして、ガレージにはオートバイを並べて暮らすんだと思ってました。
なれたのはひとつだけ
結局のところ、私は建築にも土木の世界にも進みませんでした。
進学した大学に、これらの学科がなかったのです。
つぶしがきくと聞いて、機械科に進学しました。
そして、就職を考える時期になりました。
いよいよ、本格的に自分の生き方を決めなくてはいけません。
私は中学生の頃から、「人生は一度きり」を考え方の軸にしています。
この時も、 死の床で 後悔しないためにはどうするべきなのかをベースに、自分の将来を考えました。
出た結論は、「乗りたいBikeに乗って死ぬ」です。
一度きりの人生で、これだけは譲れないと思いました。
ここで、私は人生の選択と集中をしたのですね。
そうと決まれば、あとは最短ルートをいくのみです。
就職先は実家から通えるところという条件で選びました。
それであれば、業界や仕事の内容は問わないというスタンスです。
希望通り、私は実家から通える大手事務機メーカーの工場に就職しました。
実家暮らしですから、お金もそこそこたまります。
そして、25歳の時に欲しかったBikeを手に入れました。
なりたかったオートバイ乗りになれたのです。
今でも、私の基本スタンスは変わりません。
私にとっての仕事とは、オートバイ乗りであるつづけるための手段です。
オートバイ乗りでありつづけることができるのなら、どんな仕事でもOKです。
職業だけがなるべきことではない。
オートバイ乗りというのは職業ではありません。
こんなのはただの消費者、まぁ早い話が遊び人です。
でも、なりたいものが 必ずしも 職業である必要はないと思います。
逆に、そう考えた方が気楽ではないでしょうか?
仕事は手段と割り切れば、それでくよくよ悩むことはなくなります。
手段にならないと思ったら、変更すればいいだけです。
今の私は、若いころには思いもしなかった仕事をしていますがとても満足です。
だって、ほぼ100%、オートバイ乗りになれてますからね。
なりたいこと、やりたいことに集中する。
何度も言いますが、人生は一度きりです。
やりたいことは、やりたいときにすぐにやりましょう。
やりたいことは、あまり欲張らない方がいいです。
選択と集中です。
その方が、より満足度があがると思います。
そして、やりたいことは、ただの遊びでもノープロブレムです。
遊びをいくら極めても、誰からも尊敬されないかもしれません。
でも、死ぬときに後悔するよりかはずっとマシだと思います。