飯豊トンネルを走ってきました。

山形県飯豊町と福島県喜多方市を結ぶ県道378号線を走ってきました。
春に中津川の水没林をみにきたときに、いつか走りたいと思っていたコースです。
そして、帰りはひさしぶりに西吾妻スカイバレーを走りました。
シルバーウィーク中日、気持ちのいい秋空の下、よい走りを楽しめました。

初めて走る峠道です。

シルバーウィーク2日目、前日からの雨もあがって、この日は朝からピーカンの日本晴れです。
そして配偶者は仕事で出勤、となると、これは走りに出るのがBike乗りの義務ですね。
ということで、朝も早くから家事を済ませ、息子に留守番を頼んでさっそく機上の人です。

今回の目的地は、県道378号線の飯豊トンネルです。
山形の飯豊町から福島の喜多方市に抜ける峠道ですね。
4月に中津川の水没林を見に来たときに存在を知って、いつか走破すると決めていたのでした。

900SSにガスを詰めたら、一路進路を西に取ります。
連休で交通量が多めのR348を通って、白鷹から長井、そして飯豊へ。
途中、白鷹町のそば畑がとてもきれいでした。

飯豊からは県道4号線、8号線と走って中津川方面へ進んでいきます。
春に観た水没林は、完全にただの林に戻っていました。
途中、庄内ナンバーのハーレーとランデブーです。
彼らは源流の森公園でキャンプするようで、ちょっとうらやましいですね。

キャンプ場を通り過ぎると、クルマの量もグンと減ります。
そして、小国と喜多方との分岐点が現れました。
ここを右折すれば、県道8号線のまま小国に抜けることができます。

横川ダム方面に抜けるこの県道8号線も、実に興味深いのですが。
それは次回のお楽しみ、今回はここを左折して県道378号線にスイッチします。

想定外に快適なワインディングでした。

分岐を過ぎても、中津川の集落はしばらく続きます。
かつては、雪が降ったら外にはでられなくなるほどのへき地だった中津川集落。
ヤマトのトラックが走っていましたから、いまは普通にAmazonの荷物が届くのでしょう。

そして、この県道378号線ですが、これが想像以上に快適なワインディングでした。
しかも、秋晴れの連休なのに、走ってるクルマはほとんどありません。
ここ、お散歩コースとしては超穴場ですね。

小国との分岐から10分少々で、県境の飯豊トンネルに到着しました。
越県を示す標識はどこにもありませんが、ここを抜ければ間違いなく福島県です。

山形側と比べて福島側は、少々タイトなワインディングです。
ここは、紅葉の季節に来たら最高でしょうね。
途中、廃村らしきところを通りました。
夜中に小さなBikeで来たら、スリル満点かもしれません。

トンネルを抜けて10分少々で、県道383号線に到着です。

そして、そこから10分ぐらいでR459との合流に到着しました。
ちなみにこの合流、T字路にぶち当たるタイプだと勝手に想像していたのですが。
実際は、こんなスティングタイプだったりします。
油断してたら、あぶなく西会津まで走ってしまうところでした。

そしこのR459が、これが見事な山道国道ですね。

でも、拡張工事も進んでいて、あと数年ですばらしい幹線道路に生まれ変わるのでしょう。
そんなR459を走り続けていると、前方に磐梯山らしき姿が見えてきました。

そして、会津盆地に突然舞い降りるサプライズな展開に、ちょっと感動してしまいました。

帰り道は、数年ぶりのスカイバレーです。

自宅を出発して2時間、ちょうどお昼ごろに無事、喜多方到着と相成りました。
当初は、ここでラーメンとも思っていましたが、時間的にどこも激混みでしょう。
それと、この日はなぜかラーメンよりもスカイバレーな気分でした。
ということで、喜多方はスルーして、そのままR459を走り続けて檜原湖に向かいます。

檜原湖の道の駅も、レッドバロンの展示会場のような状態でスルーしました。
檜原湖の北辺を周り、西吾妻スカイバレーの上り口で缶コーヒーブレイクです。

一息入れたら、いよいよスカイバレーアタックですね。
個人的に、東北の山岳道路で一番ハードと思う西吾妻スカイバレー。
全行程は短いながらも高低差が半端なくて、らせん階段のようなワインディングです。

R121の大峠が整備される前は、山形と会津を結ぶ道路はここが最短でした。
学生時分は喜多方にラーメンを食べに行くのに、よく走ったモノです。
正直、900SSで走るのには、ちょっと難儀なトコロですけれど。
でも、ここは中毒性があるワインディングで、数年に一度無性に走りたくなるのです。

スカイバレーの頂上から、檜原湖を眺めます。
ここにBikeで来るのは、何年ぶりのことでしょう。
本当はもっと絶景なのですが、今回は木が生い茂っていてちょっと残念でした。

快晴の連休中日ですので、ある程度の渋滞は覚悟していたした。
しかし、思ったよりも交通量が少なくてラッキーでしたね。
たぶん、ほとんどの人はR121の大峠を通るのでしょう。
いまでは、スカイバレーはもの好きが通る裏道のようです。

頂上では、いわきナンバーのゼファー乗りの人から写真をお願いされたりしました。
こんな一期一会も久しぶりのことで、なかなか楽しかったです。

スカイバレーを下りて米沢から高畠に抜け、柏木峠を通って帰還しました。

走行距離247km、所要時間4時間半。
快晴の連休中日の割には渋滞にも巻き込まれず、とても満足な走りでした。
さて、今年はあともう1~2回ぐらいは走れるでしょうか。
福島との峠はこれで完全制覇したので、今度は新潟との峠を攻略しようと思っています。