ドラマ「星降る夜に」と「夕暮れに、手をつなぐ」
恋愛ドラマ2本、「星降る夜に」と「夕暮れに、手をつなぐ」を観ています。
今クールは、好物の恋愛ドラマが二本立てでうれしいですね。
そして、これが対照的な作品で、ネットのレビュー比較もおもしろいです。
それでは、今回はこの恋愛ドラマ2本の、私なりのレビューを書いてみたいと思います。
やっと観ることができました。
今クールは日本の恋愛ドラマ2本、「星降る夜に」と「夕暮れに、手をつなぐ」を観ています。
こちら、先般のドットコム試験勉強のため、ずっと録りだめしたままになっていました。
2月に入りようやく、それぞれ3話づつを視聴することができました。
ちなみに、「星の降る夜に」は吉高由里子さんがヒロインで、彼女のラブコメ大好きです。
また「夕暮れに、手をつなぐ」は、北川悦吏子先生&広瀬すずちゃんの鉄板ドラマですね。
恋愛モノ好きとしては双方外せず、同日火曜日放送のところ、がんばって視聴しています。
そして、それぞれ3話づつ観てみての感想ですが、まずは吉高さんの星の降る夜にが思った以上におもしろいです。正直、日テレのドラマなのであまり期待はしていなかったのですが、2話の終わりぐらいからグッと引き込まれる感じですね。
それに対して北川先生&すずちゃんの夕暮れは、2話の後半ぐらいから睡魔との戦いになりました。ぶっちゃけ、北川先生の作品にハズレはないと思っているので、こちらも想定外の展開です。
この夕暮れの微妙な感じは、ネットでもいろいろと取り上げられていていますね。
そして、星降る夜にと比べて、脚本がよくないという意見が多いようです。
でも、見比べてみるに、登場人物のキャラや状況設定のあり得なさなどは五十歩百歩です。
個人的に脚本の違いというのは、あまりないように思いますね。
広瀬すずちゃんは、恋愛ドラマが苦手?
ちなみに、星降る夜には、思っていたよりもすごく軽いドラマです。
主人公が聴覚障害者でも、前クールのsilentほどシビアではないので、とても観やすいですね。
しかも、主人公たちの職業に焦点があてられた人間ドラマの側面もあり、そこで良い感じにリアリティが醸し出されていたりします。
それに対して夕暮れは、これはかつてのロンバケを彷彿とさせるゴリッゴリの恋愛ドラマですね。
北川ファンのひいき目もあるかもしれませんが、潔さでいったら夕暮れの方が上だと思います。
しかし、星降る夜にと違って睡魔に襲われるのは、これは脚本よりもヒロイン役のすずちゃんが原因のような気がしますね。もしかして若手最強ヒロインと思われるすずちゃんは、ゴリッゴリの恋愛ドラマが苦手なのかもです。
古今東西恋愛ドラマというのは、ヒロインにどこか屈折しているトコロがあって、でもそこがとても可憐で、そしてそこを王子様が救い出すといった構図が必須になっていると思います。
ところが、すずちゃんは、真っ直ぐで芯が強くて相当の試練があっても絶対に屈折しないような爽やか体育会系の超人キャラで、他人を救うことはあっても自分が救われるって感じが希薄なちはやふるのヒロインなんかがドンピシャの人だと思うのですね。
それゆえに、夕暮れのようなゴリッゴリの恋愛ドラマの世界では、あれだけ可愛いすずちゃんがあまり可愛く見えなくて、観てる方としてはいまひとつ盛り上がらないというかハマれないトコロがあるのですね。
それに対して、吉高さんはそのあたりも上手くて、とにかく星降るの彼女は可愛いの一言です。
そして、恋愛モノのおもしろさはヒロインの可愛さ次第のトコロがありますから、これが夕暮れにおける睡魔の原因のような気がしています。
ドラマは脚本と同じぐらい主役のキャラが大切です。
もちろん、その辺りのことは制作側もよくわかっているのでしょう。
ですので、すずちゃんのあの猪キャラであり、相手役が永瀬廉くんだったりするのでしょうね。
でも、おかえりモネでは屈折した気仙沼の漁師役が最高だった永瀬くんも、本作ではいまひとつ煮え切らない感じがします。また、北川ワールドの王子様なら、やはりトヨエツやキムタクぐらいのキャラの濃さが必要のようにも思います。
ただ、これまた強烈なキャラのすずちゃんに、そんな濃厚キャラの王子様を当てたら観ているこちらが胸焼けしそうですし、そう考えるとこの作品、鉄板のようでいて実は物凄くチャレンジングなことをしているのかもしれないですね。
とにかく、物語はまだ序盤ですし、たとえば個人的に傑作だと思う「うちの娘に彼氏ができない」も、最初は本当に北川先生の作品なのか?と思いながら、最後は鉄板な恋愛ドラマのオチで大満足でしたし、であれば夕暮れにも、これからの展開に大いに期待したいトコロです。
また、星降る夜にについては、これはもう序盤から鉄板で、これなら吉高さん&大石静さん布陣の来年の大河も大いに期待できそうだと、いまから本当に楽しみですね。
なお、今クールで一番おもしろいと思うのは、フジ系月9の「罠の戦争」かもしれません。
こちら、草なぎくんファンの配偶者のお供でみていますが、メチャクチャハマります。
内容的にはベッタベタの復讐劇で昭和の劇画ですが、草なぎくんがとても良いのですね。
この作品、草なぎくん以外の人が演じたら、かなりきびしいと思います。
やはり、テレビドラマは脚本も大切ですが、それと同じぐらいに主役のキャラも重要ですね。
いずれにしても、今クールは楽しいドラマばかりで幸せです。
そして雪深い週末、どこにも出かけず終日リビングでドラマ三昧が、最高のひとときですね。